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ひゃくま
2020年8月11日 21:42
4/ 「クソッ!! どこもアイツ等が張ってやがる!!」 街外れの廃工場。 そこに借金男は身を隠していた。 手にはスマートフォンが握られ、情報を集めているようだった。 しかし、既にこの街は能犯の人員によって捜索されており、ここから動けば確実に見つかることになるだろう。 処理班程度が相手であれば蹴散らせるが、戦闘員が相手では最低でもこちらは深手を負うことになる。 あれだけ大きな爆発を起こ
2020年7月28日 22:23
1/ 「借金抱えた男が逃げたって?」 疲れた顔をした40代後半の男が咥えたままの煙草が煙をくゆらせる。 「よくある話っすねぇ」 男の隣には若い男が立っており、手元のスマートフォンを弄りながら軽い口調で返した。 上司は人気のない路地裏を見つめる。 「よくある話つったってよぉ……。これはねぇだろ、これは」 見つめている先は行き止まり――だったはずの路地裏。 今は瓦礫まみれで、路地裏なの