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ポイ活は時間の切り売り

今日は、前回のポイント投資の記事に関連してさらに思うことを今日は書いてみたいと思います。

私はFPとしても活動をしているのですが、お金を貯める・増やすという観点でもポイントに関する情報収集をする機会があります。

この点、ポイントに関する投資に関しては、敷居の高い投資が手軽にできるというメリットがあり、投資初心者がまず始めるにはとても利用する意義があると思っています。

その反面で、いかに効率的にポイントを稼ぐかという、ポイントそのもので儲けようという話も耳にする機会があります。

有名なのは、楽天経済圏です。楽天グループは様々な分野でサービスを展開しており、それらのサービスを合わせて使っていくとポイントをたくさんもらえる、というものです。

昔からこういった手法はあり、ネットでそのノウハウや情報を提供する方は散見され、一部の人の間では有名でした。ただ最近は、そこを強調するメディアやインフルエンサーが出てきて、こういった手法はポピュラーなものになってきています。

そのせいか、最近は楽天経済圏に所属するメリットが薄れる、つまり、以前ほどポイントをたくさんもらえないという現象が起きているようです。

これは企業からすれば当然です。企業からすれば販促としてポイントを付与しているわけであって、利用者が裏技を駆使して儲けるために作っていないからです。ですので、裏技を使う人が増えてくれば、そのサービスのポイント還元率を下げてしまうのは、最もなことです。今後もこういったポイントを稼ぐ裏技はポイント獲得のルールが変更になって利用できなくなっていくものが増えていくことでしょう。

結局、ポイント稼ぎは時間を切り売りにした労働と同じで、ポイント稼ぎに過程を楽しめるという方を除いてはあまりおすすめできるものではありません。

こういったポイント稼ぎもまた前回書いた目先のメリットに飛びつく現象と同じです。

こう書くと、ポイントを得るためにあれこれ活動すること自体意味がないという話に聞こえてきそうです。

ただ、そう言っているわけではありません。無理のない範囲内でポイントをより得るのであれば、それは家計に節約になるので、それはそれで意味があります。またお金以外の面でのメリットもあります。例えば、先ほどのポイント投資であれば資産運用の練習になります。

ポイント投資で注意が必要なのは、ポイントを増やして儲けるためにポイント投資をしないということです。

ポイント投資で得られる最大のメリットは、投資の経験です。ポイントという目に見える資産ではなく、経験という目に見えない資産により意義があります。

ポイントを使ったサービスは多種多様なものがあるので、たいていのポイントであれば、投資に利用することができます。また特にクレジットカードのポイントであれば、そのポイントを社会貢献として寄付できるものもありますので、社会貢献として利用することもできたりします。

このようにお金で得をするという視点以外にポイントの使い道を考えてみるのも、有意義なポイント利用法ではないか、常日頃そのようなことを考えています。

なお、これは副業全般にもいえます。時間の切り売りの副業は時間があるときにしかできません。無理してその時間を捻出しようとすれば、他の活動にも悪影響が及びかねません。また、ポイ活と同じで、一時的にお金になってもあるときにそれが通用しなくなるというものもないとは言い切れません。

むしろ、知識、経験など無形な資産を得られる副業の方が有意義ではないかとも感じています。


これからの時代に必要な職業観とお金観について考えるヒントになる方や本について紹介しています。いろんなタイプの方を取材しているので、よかったらフォローお願いします。