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ちゃんちゃんこを着る前に

 私の人生に家族がご褒美をくれました。ありがとう。
お母さん、アメリカ大陸横断ひとり旅、行ってきます🎶


ことのはじまり。。。

は、次男坊のお引越し

 この5月に大学を卒業した我が家の次男坊が、西海岸の大学院へ行くことになりました。
大学院の授業料免除の恩恵を受けられたのも私と結婚して所帯をもったから。それ以前に「学生」が結婚するなんて。と陰口を叩かれた若き日の私たち夫婦とは雲泥の差。アメリカの大学院生はお給料がいただけます。それどころかお引越し代まで出してもらえると言うのです。
東海岸からの飛行機代、新しい生活を立ち上げるまでの費用。そんなちょっとまったお金をいただけると聞いたこの母にはまさに電光石火、この計画が頭をよぎるのに時間などかかるはずがありません。

 えっ? 前のめりになって「西海岸まで送ってってあげる」計画を語る母に次男坊。彼の顔にちびまる子ちゃん風の縦線がよぎるのを、この母だって見えていないわけではありません。
でもそれ以前にやってみたい!一生に一度でいい。このアメリカ大陸を車で横断する。そんな夢を叶えたい。そんな気持ちが私の体から湧き上がってくるのをもうだれもとめられない。私の心の中にはもう、70年代歌謡曲が響き渡っていました。

 やったねー 決定!
色々途中で泊まりながら行こう♪ せっかくKちゃんだって夏休みだし。
っとワクワクしながらも、そのうちだんだん現実の問題が顔をのぞかせてきました。

大切なモモちゃんをどうするか。。。

 我が家のもう一人の娘モモ。ダークチョコレート色だった彼女もずいぶん白くなってしまいました。ロングドライブはちょっとストレスかもしれません。かといってお友達のお家にお泊まりに。。。も彼女には負担が大きいように思えました。

 ニャンズもいるし。。。
 う。。ん。やっぱり無理かなあ。。と思ったところで姫が新機軸を。
そんな、お母さんだけで行っておいでよ。私はお留守番をしてるから。
えっ! そんな、寂しくないの?
一人でいるのよ。

 何を言ってるの。来年の今頃には私一人で暮らすんだよ。
そりゃそうだけど、ええっ。。。でも。。。っと躊躇してしてボヤキぜめの私。

 ご飯はどうするの? そんなの自分で作るよ。
この家に一人でいるのよ。 そんな大丈夫だよ。っと、私の心配事はことごとく却下されていくのでした。

 確かにそうだなあ。。彼女には彼女の夏休みがあるし。
よし!それならひとり旅だ!それもまたいい経験!
次男坊を送り届けたら一人で帰ってこよう。っというわけで、「アメリカ横断ひとり旅」はここに計画されたのでした。

 そしてそれは、思いもかけず私の「子育て卒業旅行」になったのです。



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旅の準備

1992年からのアメリカ暮らし、ボストンはそろそろ四半世紀になりました。 「取材」と称していろいろ経験したり、観光ガイドも楽しんでいます。 https://locotabi.jp/loco/hyacinth 応援していただけたらとても励みに思います。