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名探偵ピカチュウ

※超ネタバレ。

ポケットモンスター。
赤から始まり歴代いろいろプレイし、いまでも新作ポケモンが出るたびにとりあえず任天堂ハードを更新している程度にはすき。
アニポケは歳の離れた妹が見なくなってから離れてたけど、そんな間にキャラデザが変わるシリーズがあったりオーキド博士の中のひとが亡くなってしまったり、遠巻きながらゆるくゲームをプレイしつつ本当に長いこと追いかけてるコンテンツです。
懐かしくて感慨深くて、感想を書きなぐって整理及び共有、そしてみんなからの補完を期待して書きます。補完を期待して!書きます!!

今作、一言でいうと「ハリウッド予算でポケモンを二次創作したらこうなる!」に尽きる。
まず開始5分、導入で涙腺がゆるむ。日常にポケモンが生きて共にそこに在る、夢と憧れの世界。
ポケゴのプロモーション始まったあたりからこういう世界感の映像が目立ち始めたけど、とうとうここまで来たか。ゲーム風メロディが入った一瞬があったように思うんだけど気のせいかな?
一方、私たちの隣にポケモンが存在しない謎。解せぬ。
そのくらい冒頭からの没入感がすごかった。

作中序盤で、結婚してるの?子供はいるの?っていうのと同様のテンションでパートナーポケモンは何なの?って聞かれていることで、世界でのパートナーポケモンの位置づけと主人公ティムのカラカラ具合が一瞬で理解できる。これがいわゆるポケハラ…!

ポケモンたちはさすがの質感で、ピカチュウのもふもふ、絶対王だわって納得のキュートさ。(中身おっさんのしわしわだけど)
カビゴンてこんなにもふってるのね…あんなん街中にトトロじゃん…。ピカブイで私たちはあのもふもふおなかにへばりついているんだ…かわいい。
もふらずつるんとしているポケモン勢は、実際にその質感を見て新たな発見だった。アニメはデフォルメされていたんだ。実物はこうなのよ。次元の壁さえなければさ〜!

ポケモンを愛してきたからこそあ〜〜〜ってくる小ネタもたまらなかったな。
プリンの歌がアニポケのそれだったよね?マイク持ってたし!ゼニガメが火消ししてたりお巡りさんにガーディがついて歩いてたり、ああいうの。
劇場版ならではで言うと、ハリウッド予算がついたドダイトスはやばい。映像がすごすぎて登場人物以上に私たちが理解できない。急にハリウッド感出されて、いったい何を見させられてんだ??ってなったけど予算規模が違うから仕方ない。いやすごかった。

吹替声優からもアニポケリスペクトを感じる。
竹内涼真くんも飯豊まりえちゃんも、違和感なく鑑賞できた!
そしてやっぱり私たちの大谷育江さん。あの声で鳴くピカチュウは、サトシの特別なピカチュウからピカチュウ版ピカブイ版他を経てみんなのピカチュウになり、今作ではとうとう「並」のピカチュウに落ち着いた。エンドロールにクレジットが入ってたからきっと世界共通認識で、犬はワン猫はニャーと鳴くくらいの定義付けでピカチュウの声は大谷育江。偉業だ。

とは言え西島秀俊ピカチュウも馴染みすぎて、(念の為何とは言わないけど)分離してから「!?」てなるのは否めない…。
もう一回吹替で観てから字幕を観たい気持ち。

上記を含めていくつかある種明かしで個人的にいちばんのヒットはメタモンの擬人化!(?)
言われてみれば確かにピンクのウェーブスタイル…髪型からしてメタモンじゃん…サングラスじゃん…伏線…!
なんなら序盤で車椅子押すのに人間に変身してるんだよね。これ完全にしてやられた。

ヒロインのルーシーがポニテでコダックをパートナーにしていたり金髪(黄)に赤のキーカラーって勝手にカスミみを感じてしまい大変に良かった。
あ、でも最初はポンコツっぽいのに突如急に仕事をこなすヒロインになったのはさすがに目がメタモン状態になるわ。
あと父子のファミリーネームがグッドマンだったのが良い。途中の父を疑う展開があっても、いい意味で安心して観ることができるの。とっても物語的な仕掛けでおもしろい。ポケモンはこうでなくっちゃ!

ところで20年前にカントーから姿を消したミュウツー=逆襲のミュウツーでしょ?今作のミュウツーは逆襲と同一なのか、新たに造られた個体なのかをしっかり覚えてるひと教えて!ハリーが捕まえに行ったってことはやっぱり逆襲個体なの?オタクだからすきすぎて大事なところの記憶が抜けてるな…。
それにより今作の捉え方が変わってくる。どちらにしても今回はハリーという信用できる人間がいるミュウツーだったのがすごい…言い尽せぬ感慨がある…。ハリーとの絆を考えるとさ…よかったね…泣ける…。
今作のピカチュウの正体の種明かし後、逆襲みてからもっかい観たらまた新たな発見がありそうだな〜。
というわけで7月公開の新3Dミュウツーの逆襲にも高まるワクワク感!

ちなみにカラカラの図鑑説明が気になったのでぐぐったらこんなの出てきた。
「あたまに かぶった ずがいこつはしんだ ははおや。 しの かなしみをのりこえたとき しんかする という。 (『ポケモン ムーン』より)」
ティムが「しの かなしみ」を乗り越えて「しんか」したのは、コイキング同様メタモンから「刺激」を受けた後。ハワードの頭部に装着された精神転移装置が「ずがいこつ」のメタだったのかな?ティム自身が身につけていて外したものあったっけ?
カラカラは進化すると「こどくポケモン」ではなくなるんですよ…。それを踏まえて観る、ティムの父に対する終盤の歩み寄り。テーンテンテーンテテテテン!テテーン!

そしてなによりEDが激アツで、やばいらしいと聞いた上で身構えていたけどそれでも「やってくれたなゲームフリーク…!」という気持ち。
ゲームボーイ、まだ紙の説明書がデフォだったあの頃。説明書のストーリー紹介・キャラ紹介・ジムリーダー紹介のページ…何回も見たよね?めくったよね?
懐かしのキャラデザが尊い。正直いちばんの泣きポイントはここ!!

お話の流れとしては、もたつくところがあったのは否めないけど最後まで観たらまぁ必要なシーンなのかな…?ってところに同人作品ぽさを感じてしまう。でもだからこそ、最初から最後までポケモン愛で溢れてるから問題ないです。ありがとう最大手。

任天堂がVRポケモン出してくる日はそう遠くないはず。既に発表されてる剣盾を目先の楽しみにしながら、我が家のあおちゃん(ピカブイ版イーブイ)を愛でつつもふりつつ座して待つ。

パートナーポケモン、選ぶならどの子にするかなぁ。6匹でさえめちゃめちゃ悩むのにそれを更に究極に絞るとか…苦行かな?無理じゃない?
とりあえず賃貸入居可のサイズ感でご近所迷惑にならない子でないと難しい現実(?)。
まだまだ名探偵ピカチュウのときめきを引きずって生きる。

次はいつ観に行こうかな。


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