5年たったときには、「喜びをわかちあっていよう」。まるで音楽フェスのように
春が2階から落ちてきた。そう言ったのは作家の伊坂幸太郎。結局それがどんな意味だったかは忘れたが、そんなフレーズの新鮮さくらいに新鮮な春がきた。23歳になっても新鮮に思えるような春がくるなんて、小学生の頃にはまるで思ってもみなかったことだ。
そんなわけで、社会人になった。これまであった、高校や大学の入学などの節目以上に、大学生から社会人になることにはちょっとびっくりしてしまうくらいの新鮮さと、あの大きなオフィスで仕事をしている自分がこれからいることへの驚きがある。同じように街