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5年たったときには、「喜びをわかちあっていよう」。まるで音楽フェスのように

春が2階から落ちてきた。そう言ったのは作家の伊坂幸太郎。結局それがどんな意味だったかは忘れたが、そんなフレーズの新鮮さくらいに新鮮な春がきた。23歳になっても新鮮に思えるような春がくるなんて、小学生の頃にはまるで思ってもみなかったことだ。

そんなわけで、社会人になった。これまであった、高校や大学の入学などの節目以上に、大学生から社会人になることにはちょっとびっくりしてしまうくらいの新鮮さと、あの大きなオフィスで仕事をしている自分がこれからいることへの驚きがある。同じように街ゆく新社会人を見ていると、「思いを馳せている」なんて表現がにじみ出ているくらいに、まるで春のつまった人って感じだ。

「大学生から社会人へ」。それに対して投げかけられる言葉は、今も昔もけっこう厳格なものが多い。「大学生とはちがう」「責任を持とう」「プロとしての意識を」。

もちろん大事なことなので、どれも改めて心にとどめておきたいなあと思う。でもきっと、2、3年とたったときにそう思うことって、ずいぶんとなくなっているんじゃないかなあ。

なので、5年と経ったときまで残る、意気込みとしての言葉を考えてみた。それは、「喜びをわかちあっていよう」だ。音楽フェスのように、共に踊り、共に笑い、共にともの価値観を共有しあい、よりよいものを絶えず追い続け、文化をアップデートし続けること。今より、もっと。

「喜び」については、最果タヒさんの対談本の中にある、谷川俊太郎さんの言葉にも書かれているのを見つけた。


基本的に人を喜ばせたいというのが、いちばん大きな動機ではありますね。そのために自分が書くものに満足したい


「人を喜ばせたい」。そしてそのためには、納得できるくらいのことをなす必要がある。やっぱり厳格な言葉は、山頂までの道のりにはあるといい。山頂のゴールはいつだって「結果を出す」にしておくと、山頂までの道のりを肯定してくれるものになる。


それらはすべて、喜びをわかちあい続けるためのものだ。僕が好きな会社やこれまで関わってきた組織は人、どれもそれを目指しているから素敵だ。なんて思いが心の奥底にあったから、今の会社を選んだんだろうなあと、入社式の席に座りながら考えていた。


「喜び」こそが「熱狂」を生み、「熱狂」こそが「いい文化」をつくるーーなんて言葉を昔雑誌でみた気がする。まるで「いい音楽フェス」みたいでしょ?(「音楽フェス」ってなんども言っているけども、音楽フェスはあくまでもたとえ話です笑。)




※写真はiammisato(@smile_misato)さんのnoteから。


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