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もりぞー生活

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日々の雑記です。とりとめもなく書きます。 (2017年10月〜)
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#小説

「”いい小説”とはなにか」

「いい小説とはなにか」──そのいち答えとして、最近「なるほど」とおもうことがあった。それは落合陽一さん×古市憲寿さんの対談記事を読んでいてのことだった。 何で村上春樹さんの本が好きかというと、読んだあとになんかしゃべりたくなるんです。言葉が出やすくなる。僕はそれを「どうでもいいことに対してツベコベ文句を言いたくなる感情」と言ってるんですけど、たとえばペットボトルを取ったときに、「この世に完成されたペットボトルなんてないんじゃないか」とか、そんなことを言いたくなるじゃないです

#95  ”違うもの”を重ねていくことでしか世界を描くことはできない

小説家の柴崎友香さんの、こんな言葉を見つけた。 SFは世界の描き方や小説の可能性を示してくれるものでもあります。自分が見てる世界と人が見てる世界は違う。でも、その”違うもの”を重ねていくことでしか世界を描くことはできないのではないかと思うんです。 ーー「違うものを重ねていく」。そもそも人の数だけ世界があるんじゃないかというくらいに見えているもの、感じているものはちがっているし、だからこそ生まれてしまう問題もある。 だけれども、違ったものが重なるということは、面白いことで

もりぞー日記 #38 方言「もーぞー」の語源について本気出して考えてみた

いつも「もーぞー」こいているもりぞーです。 新潟には「もーぞー」っていう方言があるみたいです。もりぞーみたいですね。発音もしかり。方言っておもしろいですね。 でもしかし、なんで「もーぞー」っていうんでしょう? ・・・ 昔、新潟県にすむ、ある夫婦がいた。旦那さんはいつも眠そうに起きてくるのが奥さんにとっては気に障ることだった。なぜなら早く雑木林に行って木を切って、その日一日の燃料を集めてきてほしかったからだ。 新潟は寒い。小さい子もいるので燃料で囲炉裏を温めたり、ごは

もりぞー日記 #34 『色のちがいは繰り返す前提』

・ ・ ・ 色のちがいについて尋ねる少年 いつだって思い出すのは電車の中のこと 「わかりあえない」という前提でしか僕らはわかりあえないのだとしたら きっと何もかもをあきらめるということもそれほどわるくはないはずだ 美しいもの 目をふさぎたくなるもの  共通点を探してしまうけれど 自分では見つけようのないもの 年齢の違いについての話はそろそろ無駄だとおもうから  これまでの履歴は消してしまいたいくらい だからせめて矢面に立っていたいと願う 忘れることも覚えるこ