"やってみたい"では見えなかったこと。
皆さんはじめましてこんばんは、ゆきです。
この番組モブキャラの内側は今日すれ違った名前も知らない通行人Aのようなモブキャラが好き勝手思ったことを話していくポッドキャスト番組です。
僕の初めてのポッドキャスト収録、第0回。
結果は...たったの2分11秒でした。
2分......え......?
その時に初めて、今まで聞いていた30分、1時間番組の凄さを知ります。
「長くなりすぎた、もう少し短くしたい。」
そんなことを、僕が聞いていた番組では何度も聞きましたが、
「もっと長くしたい。」
なんて聞いたことがありませんでした。
ま、まあ初回だし?
むしろこの、原稿をなんとなく作ってみて、やってみた感想を、今度は原稿なしで、話してみればいいやん?
そうして迎えた2度目の収録時間は3分。
きっと、緊張で話してたから早口になって耐えられなかったんだな。
3回目にもなればちょっとはしゃべれるんじゃないかな?
その結果は14分。
長くはなりましたが、
「うーん」
「なんていうか......」
等の意味の無い言葉ばかりで間延びして、何が言いたいのか分からない聞くに絶えないものでした。
ただただ面白くもない時間が伸びただけ。
好きなゲームのリメイクが出たから、その事を話そう!って思った4回目も、調べたら分かることをただただ言うだけのなんにも惹かれない回。
何が話したいかも分からないし、自分はこういうのは向いてないのかな?
この辺でちょっと挫折しかけました。
ここで当初から声をかけていたぶい君を迎えます。
ぶい君は掲示板で知り合った、いつもオンラインゲームで遊ぶ友人です。
そうして、会ったこともない声しか知らない人と音声コンテンツを作りはじめます。
聞く側から作る側へ
僕は、丁度1年くらい前から、たまたまポッドキャストっていうものを知りましたが、いろいろ番組がありすぎて何から聞いたらいいか分からない。
それならゲームが好きだから、ゲームの事を話している番組にしよう。
そんな思いでゲームなんとかさんを聞き始めました。
そうしていろんな番組を聞き始めて、更新日が楽しみになり、
何年かぶりになにかにワクワクした気分を味わっていることに気が付きました。
そんな中で出会ったのが、
TOCINMASHさんのNOTSCHOOLです。
#62「不幸にも幸せな僕らと、ありがちなペルソナ」
その中でTOCINMASHのSHIBUちゃんが言った、
この言葉にはっとさせられました。
僕は高校中退をしていて、実家を出てなんとか一人前になるために必死で生きてきて、家庭を持ち、家も建て、世間一般で見てもやっと一人前になれたのかな。
そんな風に思えるようになった時に、なんだか地に足つかないふわっとした感覚に陥りました。
一人前になる事が目的で、いざ一人前になってしまうとこれからの人生の生き方が分からなくなっていたんです。
そんな時になにか、カチリとハマったような気がしました。
そうか、自分で作っていけばいいんだ。
やってみたいでは見えなかったこと。
ポッドキャスターさんが作ったサイトを見ながら勉強してみても、当初はPCも知識も無く、何が書いてあるのか全く分かりませんでした。
とりあえずanchorってので配信が出来るらしい。
そんな雰囲気から番組作りが始まります。
番組名を決めてアートワークもフリー素材と加工アプリで作ってみて、とりあえず感覚つかむのに1人で何回か収録してみて。
冒頭の通り散々なものでしたが、
”上手くいかなかった”という結果を得る事が出来ました。
その辺からTwitterでも番組アカウントを作ったり、ポッドキャスター同士でゲームをしているコミュニティに飛び込んでみたり、とにかく自分達を知ってもらおう。
いろんな人の刺激を受けて、たくさん話そう。
そう思い始めました。
ですが、SNSはもっぱら見る専門で、自分から話しかけに行くことも、相互フォローだってなんだか気恥ずかしく、その上人見知りですぐ緊張して物怖じしてしまう。
そんな僕でもやってみようと思えたのは、
ポッドキャストを始められた。
という小さなきっかけがあったからでした。
正直、番組のクオリティ自体はまだまだ全然低いです。
コンセプトは決まってなく、とりあえず始める事が目的で、内容はそれほど固まっているわけではありません。
収録だってスマホで撮ってanchorのアプリで編集して、マイクも買ってみたものの音量が小さくて聞こえなかったり、リモート収録なので2人の音声ボリュームの差があったり、聞いている中で必要な間、要らない間の違いが分からなかったり。
ものを作るということを完全に舐めていました。
なんならマイクは評価良くてそこそこの値段の物買って繋げばなんかいい感じに収録出来る!ぐらいの気持ちでした。
『一人前』なんて勘違いも甚だしい。
自分で決めた"当たり前"の中で一人前になった気になって偉そうにしていただけで、僕がそのまま生きる事も、新しいことに一歩踏み出して生きる事も、同じ時間を使っていることに変わりはありません。
今までその事実に気づこうとしなかっただけで、その間にも世界は僕を置き去りにして変化し続けていました。
ポッドキャストを聞いているだけの間は、完成されたものを楽しむだけでしたが、実際に自分達でやってみる事で、作る楽しさや自分達の未熟さを改めて気づくことができて、またそれがきっかけでさらに新しいことが見えてくるような気がします。
そうやって新しいことに興味を持ち続けて、1歩1歩自分の世界を広げ続けていきたいと思えました。
"出来ないこと"を"出来ること"に。
そして"出来た"という経験は自分自身を裏切らない大切な宝物になる。
僕にそれを教えてくれたきっかけが、このポッドキャストというものだったと思います。
僕ら『モブキャラの内側』
僕らがやっているポッドキャスト、
モブキャラの内側はコンセプトが決まりきっているわけでも、話が上手い訳でもなく、やりたいからやってみた。
そんな全くの素人が試行錯誤しながらこれからどうにでも形作っていける、そんな"何も無いがある番組"です。
会った事もない顔も知らない僕たち二人が互いをより知っていきつつ、自分自身の内側を見つめなおしていきながら、楽しんでいきたいと思います。
最初は聞けたものではありませんでしたが、回数を重ねるごとに編集や話しすことに慣れてきて、
”なんだか今回聞きやすいな。”
”今回の話題ちょっと好きかも。”
みたいに、なんだかよく知らないモブキャラゆきとぶいが成長していくさまを楽しんでいただければ嬉しいです。
おわりに
この世界を教えてくれた各番組さん。
絡んでくれるポッドキャスターの方々。
今回アドベントカレンダーの企画をしていただいたドングリFMのnarumiさん(@narumi)
そして僕の無茶苦茶になんだかんだ付き合ってくれるぶいくんに改めて感謝を。
長く拙いものになりましたがこれを最後まで読んでくれて、
ありがとうございました。
ぜひ、僕らの番組に会いに来てくださいね。
※この記事は、2021年のポッドキャスト配信について語るアドベントカレンダーの12/6に公開されています。