龍
太陽が地平に近づいたら アマツバメの宴がはじまる
疾風のようにやってきて 瞬く間に彼方へ飛んでいく
たちまちのうちに高く昇って くるくる回って呼んでいる
ぴぃぃぃ ぴぃぃぃぃ ぴぃぃぃ ぴぃぃぃぃ
ぴぃぃぃ ぴぃぃぃぃ ぴぃぃぃ ぴぃぃぃぃ
おなかの中が熱くなって 躰がぶるぶる震えて止まらない
輪郭がさらさら崩れ落ちて 風の中へ消えてしまう
いつの間にか龍になっている 鼻先でツバメたちが遊んでいる
ああそうだったと思い出したら アークトゥルスが光りはじめた
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?