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あなたを全力で誘惑しているの

……タイトルで、なにか期待しましたか?
うそじゃないです。わたしはいつも読者さまを全力で誘惑しているのです。わたしの作品を好きになってと。残念ながら今回も小説のコラムですよ。
しかも、短いです。
ツイート宣伝しない、こっそりコラムです。

前回の記事で「タイトルは案内状」「期待通りの内容を」「どこかで裏切るのが良い」と書きましたが、初手タイトルでサプライズもありかな~と思いました。もっとも、長編向けではありません。一発芸みたいなものです。
今回のラインナップはこちら。

指先で考える

あなたの言語化はどこから?

物語を作る最初の一歩は人それぞれ。キャラクター、設定、シーン、セリフ……いろんなパターンがあります。

わたしは小説を書き始める前まで、原始人でした。思考が全部絵や動画なので、考えている内容をほとんど言語化できなかったのです。

最近になって、ようやく脳……ではなく指先で言語化できるようになりました。なぜ指先か?

実は文字を打つとき、わたしは、ほぼいま打つ単語しか考えていないのです。普通は文章をある程度、考えてから打つと思いますが、わたしにはそれがありません。

打つまでどんな文章が出てくるか、わからないのです。それでも、単語をどうにか繋げて、切ったり貼ったりして書いています。

そんな文章音痴のわたしが小説を書くなんて、不思議。自分が一番おどろいてます。


アイデアはどこからくるの?


さて、アイデアについて。
わたしがひらめくときの、パターンを見つけました。複数あるパターンのひとつです。

忘れないうちにnoteへ書きますね。

ふわっとした感覚を、わたしの読者さまが「なるほど」といってくださるか。分かりやすい文章にできるのか。挑戦してみます。


「5歳の少女が6歳で医者になります」

はい。無理ですね。

この「無理を無理じゃなくする理屈」が見えたときに話が降ってきます。

例えば、
恋愛ものが好きなのでロマンスあり。

「5歳の少女に乗り移った現代の医師」ならどうかな。突飛な設定なので異世界を舞台にしよう。

6歳までに医者になる絶対的な理由が必要。普通の家では説得力が薄い。むしろ宮廷医とかの家系。ヒーローは父か兄の弟子とかが良いかな。

「6歳までに医者になる」「ならなかったらどうなる」「ロマンスどう入れる」とぼんやり妄想します。

それは、つねに考えている状態ではなく無意識に収納されてます。

ある日、なにかを見たり聞いたりして、スパンとテトリスに抜けていたブロックが整い、比較的大きなお話の塊が保留置き場から消えます。
脳内でとつぜん、映像がババーっと流れる。

要素が整いました♪ チャラララーン。

無理が通るだけでは、簡単すぎるのでさらに物語を無理な方向にしたり、ひっくり返したりします。

5歳~6歳で医者になる少女を、異世界ではなく現代にしたら……。

とたんにハードルが上がります。知恵を絞ってもわたしには読者を騙せるアイデアという名の屁理屈が浮かびません。そう思ったら、この無理はボツ。

何個か設定をひっくり返して、難易度が高い方向でギリギリクリアできるラインを探ります。理屈に理屈を重ねて……迷路の出口を探します。

これなら、自分で調べたり取材したら書けるかも。という場所にたどり着いたら、詳細をつめて、自分用のプロットを作ります。

プロット作るときの気持ち

最近は、人に読んでもらい意見を聞くためのプロットも作ります。
BBコミュニティのプロット感想だったり、親しいお友達だったり。

プロットはあれば便利です。
でも、知り合いに「プロット書くより本文書いた方が早い」というウィザードがいるので、プロットによって、書くスタイルが崩れて調子が悪くなる人は、作らなくてよいと思います。

商業目指す場合は別ですけど。

さて、人に読ませるプロットと自分用プロット。どこが違うのでしょう?

人に読ませるプロットは「エンタメ」です。読む人は、わたしの「読者さま」になります。
梗概(こうがい)という最後まで書くあらすじみたいなもの。

自分用プロットは、物語の設計図です。わたしだけ分かればよい。

そして、わたしがたどり着いたスタイルは、たとえ人に見せる予定がなくても、どちらも作る。

梗概を書くのが楽しくなってしまって。あと、どこが面白いのか分からなくなったときのワイルドカードに準備しておきます。
読んだ人が内容を把握して、これは面白そうだ、と思ってもらえる作品を、ここから作りたいです。

読者を意識するって、これ込みだと思います。

公募に出すときは、下読みさんや審査員さんもわたしの読者さまなので、楽しんでもらいたい。無機質なあらすじより、面白いあらすじを読んでもらいたい。

公募に出したことありませんけどね!

人に読ませるプロット作りには、ちょっとしたコツがあるのですけど、それはまた次回。

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