歌詞小説 【何度でも:DREAMS COME TRUE】
春の木漏れ日が心地よい春に、高校生になった。小学と中学は地域の野球チームがあり、そこに所属していた。女の私は、中学2年になるとレギュラーを外されていた。監督に何度もお願いしたが、もう男の子とは体力的に不利になるし、怪我したら大変という判断だ。こみ上げてくる涙を何回拭いただろう。小学生の時の夢は甲子園に憧れた。中学生にもなると現実を嫌でも知ることになる。女の私は甲子園に行けないと……。誰かや何かに怒っても出口なんてなく現実だけがここにあった。だからこそ、野球部のないこの学校を選