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Atari2600:Pengo

ゲームタイトル:Pengo
販売:Atari
種別:トップダウンアクション
発売年:1984年
カートリッジID:CX-2690

1.ゲーム概要

本タイトルは、1982年にセガよりアーケードゲームとしてリリースされた「ペンゴ」のAtari2600への移植版である。ペンゴの家庭用ゲーム機への公式な移植はこれが最初であり、以後はゲームギア版が出るまでセガの家庭用ハードにも中々移植されなかった。なお、VideoGameCrash of 1983後のリリースであるため流通数が少なく、微妙にプレミアがついている。

タイトル画面

ゲームを起動するとタイトルとともにBGMが流れる。BGMは日本版のポップコーンではなく、USアーケード版ペンゴのオリジナルのものであり、ゲームプレイ中にも同様のものが流れる。

ラウンド表示

ジョイスティックのボタンを押すとゲームスタート。ラウンド名が表示される。

ステージ構成

プレイフィールドはかなりアーケード版と異なっており、アイスブロックも狭い空間に密集している。なので、アーケード版の攻略方法は使えず、操作感も当然異なるので、悪く言えば改変移植であり、よく言えばアーケード版をプレイしていたユーザーも新鮮な気持ちで遊ぶことができるアレンジ移植ともいえる。

敵にアイスブロックをぶつける

なお、ゲームルールはアーケード版と同様で、フィールド上に現れるスノービーと呼ばれるエイリアンをすべて倒すことでクリアとなる。倒す方法は、アイスブロックをぶつけて壁に押しつぶすというハードな方法である。

ダイヤモンドブロックを並べた様子

また、アーケード版同様ダイヤモンドブロックが存在しており、これをうまく3つそろえるとフィールド上がポケモンフラッシュ状態になり、ボーナススコアを取得できる。基本は5000ポイントが獲得できる。

ダイヤモンドブロックの効果

ダイヤモンドブロックの効果として、スコア獲得のほかにフィールド上の全スノービーをダウンさせることが可能である。この隙にスノービーに接触すると倒すことができる。また、もう一つのダウン効果としては、スノービーと接している壁を揺らすとダウンさせることができる(壁に向かってボタンを押すと揺らせる)。

敵の残数表示

ステージが進むと敵の数が大幅に増え、フィールド上以外にもアイスブロックに潜んでいたり等、かなりの数が湧いて出てくることになる。その場合は、右下のゲージで残りのスノービーの数を確認することが可能である。

スノービーに触れてしまった場合

ダウンして残機が減ってしまう

スノービーに触れてしまった場合、ダウンして残機数が減ってしまう。ダウン後は再びステージ数画面とスコア画面が表示され、ダウン時点のフィールド状況で再開される。

ゲームオーバー

残機をすべて失うとゲームオーバー。獲得スコアが表示されて終了となる。

2.総評

★★★☆☆
Atari2600でも後期の作品であるため、それなりに高い品質のゲームとなっている。アーケード版の移植と考えると、正直再現度は低いと言わざるを得ないが、あえてAtari2600では完全再現は難しいと考えて割り切った面白いステージ構成の移植であったと感じる。ゲーム性などは基本的アーケード版の仕様を頑張って移植されているため大きな違和感はない。ただ、グラフィックの地味感が拭えず、オリジナル版が相当カラフルであったためギャップがすごい。グラフィック面はもう少し頑張って欲しかったといったところである。
以下プレイ動画


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