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【トップガン:マーヴェリック公開記念】ATARI2600:TOMCAT the F-14 Fighter Simulator

ゲームタイトル:TOMCAT the F-14 Fighter Simulator
販売:Absolute Entertainment
種別:一人称視点ゲーム
発売年:1988年
カートリッジID:AK-046

1.ゲーム概要

このタイトルは1988年にAbsoluteEntertainmentから発売された、1988年当時現役であった艦載戦闘機F-14のシミュレーター"風"ゲームである。恐らくその2年前に公開されたトップガンに影響を受けたものと思われる。なお、このAbsoluteEntertainmentはActivionの一部のプログラマー(デビット・クレーンなど)が独立して立ち上げた会社であるため、カートリッジのガワがActivisionのままだったりする。

ゲームを起動すると、いきなりシンプルなコックピットが表示される。なんとなくギアレバーっぽいものと、メインコンピュータディスプレイなどが見える。ディスプレイの下に見えるものが操縦桿。

ATARIのリセットボタンを押すと、アビオニクスが起動し、画面上にメニューが表示される。まずは給油が開始され、レインボーギャングが現れる。

給油が完了すると、エンジン始動が可能になるため、ジョイスティックのボタンを押しながらスティックを前に倒すとエンジンの推力が上昇する。推力を216%まで上げてアフターバーナーを全開にすると、レインボーギャングからOKサインが出るので、スティックを後ろに倒すと離陸を開始する。

一定高度まで上昇すれば離陸は完了となる。途中でスティックを戻したり、推力を下げると即時墜落となる。

離陸後は道なりに飛行する感じになり、その間機体の動きやクセなどをつかんでいくことになる。なお、この状態で本体のSELECTボタンを押すと、各種ステータス画面に切り替わる。

ステータス1は標準で表示されている画面であり、高度・速度・機体前方傾斜角度・エンジン出力が表示されている。

ステータス2は翼の角度・高度・コンパス・燃料計が表示されている。

THREATでは、現在選択されている兵装・敵のキル数・EC-Mの稼働状況・M-61バルカン砲の稼働などが表示されている。この画面ではリセットボタンを長押しすると、各種兵装のON・OFFを切り替えられる。EC-MをONにすると、敵から発射されたミサイルを捕捉し、回避行動をとりやすくなる。なお、このTHREATモードは敵機を攻撃する際に使用するモードのため、ミサイルロックオン用のHUDが表示されている。

ARMAMENTSでは使用可能な搭載兵装の残弾数などが表示されている。ざっくりと、AIM-54が初期選択されているミサイルであり、長距離誘導ミサイルである。AIM-9が赤外線誘導ミサイルで、AIM-7がセミアクティブ誘導ミサイルである。初心者にはAIM-54がおすすめらしい(説明書に書いてある)。

空を飛んでいると唐突に敵戦闘機が出現し、サブディスプレイにレーダーによる捕捉状況が表示される。なお、敵の高度が表示されないため、若干位置状況がわかりづらい。敵との距離はRNGに表示される。

敵をHUD中央に敵機を捉えると、赤いマーカーに変化するので、その瞬間にジョイスティックのボタンを押すとミサイルが発射され追尾を開始する。

ロックオンされなくてもミサイルは発射可能だが、当然追尾はされない。なお、敵の描写と実際の動きが異なることが多いため(例:横にバンクしているのに、実際は上昇している)、HUDに敵を捉えるのが大変難しい。

敵にミサイルが当たると木っ端みじんに吹き飛ぶことになる。

この後も数回敵が出現し、うまいこと撃墜していくと空母への着艦フェイズとなる。なお、自分はへたくそなので、燃料切れになるまで敵機を追い続け墜落してしまった。空母の着艦も、ファミコン版TOPGUN並みに難しいことを付け加えておく。

2.総評

★★★☆☆
グラフィックと雰囲気は抜群で、流石ATARI2600最後期といった印象。ただし、その名の通りフライトシミュレーターとして考えてみると、基本的には雰囲気のみで、実際のF-14とは似ても似つかない。そこまでをATARI2600のゲームに求めるのは酷ではあるが、もしそうであれば、Radar Lockくらい割り切ったゲーム性にして、ガンガン敵機を出してもよかったように感じる。なお、Activisonでも似たようなフライトシムゲーはリリースされているので、いつか感想文書きたいですな。
以下プレイ動画。


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