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つがわ狐の嫁入り行列とは?

こんにちは、冬暗です。
皆様は"狐の嫁入り"を聞いたことはありますか?
言葉自体には日が出ているのに雨が降る天気雨と
夜、山野で狐火が連なって嫁入り行列の提灯に見えるという2つの意味があります。そして今回私が紹介するのは後者の意味に関係するものです。
新潟には「つがわ 狐の嫁入り行列」というイベントがあります。私はこのイベントからヒントを得て、「コンコンこちら手の鳴る方へ」という
小説を書かせて頂きました。
この記事では私の小説の元になった
新潟県阿賀町の「つがわ 狐の嫁入り行列」
について紹介したいと思います。

①行われるようになった背景


「狐の嫁入り行列」は新潟県の阿賀町津川地区で毎年5月3日に開かれます。
なぜ、津川地区で行われるようになったかは
津川地区のシンボル麒麟山が大きく関係しています。昔、麒麟山には狐がおり、毎晩のように狐の声が聞こえ、狐火が見られました。津川の狐火は世界で一番見られ麒麟山にまつわる狐火の話は数多くあります。昔、この地域の嫁入りは夜にかけて行われており、辺りが暗かったために提灯を下げて行列していました。その明かりと狐火が平行して見え狐の嫁入り行列が生まれたという説があります。
こうした言い伝えから1990年に第1回が開催され、そこから現在まで続いています。多くの観光客がこのイベントを見るために津川へと訪れます。(※2020年と2021年はコロナの影響で中止になりました。)

②イベント内容

狐の嫁入り行列は狐の顔を参考にしたメイクを参加者に施します。

狐メイクの写真

このメイクは行列の参加者に限らず、観光客や警備に当たる警察官と機動員などにもされて町全体が狐色に染まります。これには本物の狐も驚くのではないでしょうか?狐がこの行列に紛れ込んだらきっと見つけることができませんね。(笑) 
イベントの流れをもっと詳しく知りたいよーって言う方がこの記事を読んでいる方の中にいると思います。

......お待たせ致しました。
では、このイベントの流れを見ていきましょう。

⑴ 花嫁・旅立ちの儀 午後4時頃
イベントの主役• 花嫁が里に別れを告げます。

⑵ 狐の嫁入り行列 
江戸時代の嫁入りを再現したものに
ユニークな狐の動作を織り交ぜながら
夜の町を練り歩きます。 

⑶ 子狐の祝踊り 午後5時20分頃
 保育園児が扮した子狐が元気いっぱいに跳ね回るお祝いの踊りが行われます。

⑷ 結婚式・披露宴 午後6時45分頃
 ここで花嫁と花婿がようやく出会います。
多くの祝福に包まれ、結婚の儀式が始まります。

⑸ フィナーレ 午後7時半頃
 披露宴が終わると花嫁と花婿は燃えさかる狐火に送られ、渡し船に乗って川へ渡ります。
そして二人は麒麟山の霧に消えていくという幻想的なクライマックスを迎えます。

③最後に

いかがでしたか?
少しでも阿賀町津川地区の狐の嫁入り行列の様子が伝わったのではないでしょうか?
津川にはもう一つ「狐の嫁入り屋敷」という場所があります。ここで狐の嫁入りの映像を見たり、狐のメイク体験・狐のお面作りなど楽しい活動にも参加できるのでぜひ、そちらにも足を運んでみてください!

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