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【風のバイト通信】はじめまして、荒田ももです

こんにちは。4月から「風のバイト」としてHuuuuで働いている、荒田ももです。

「風のバイト」っていいですよね。言葉の響きが。
わたしは、ある日たまたまタイムラインに流れてきた「風のバイト 募集」のツイートを見てから「Huuuu」という会社の存在を知りました。そして、最初は「まあダメ元で」という気持ちで応募したわけなのです。

(「風のバイト」とは、【風のようにやってきてお手伝いしつつ、外から見えないライター編集、ローカル領域、社会課題に向き合うメディア運営の一端に触れるメンバー】とのことらしい。以上、柿次郎さんのtwitterより抜粋)

*  *  *

話は変わって、わたしの妹のことについてすこし話してもいいでしょうか(いきなりだな)。

妹は、わたしと顔も性格も似ていないすげーいい人で、我ら姉妹は、漫画とか映画の好みもやっぱり少し違います。

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左から、母、妹、わたし。妹は仏のような顔で寝ています。

妹は、映画のなかで少しでも意味がわからない箇所があると「自分には関係ないものだ」と、清々しいくらいスッパリ見るのをやめることが出来る人で、一方のわたしは、けっこうわからないことや状態が好きな人間です。
妹とは特にそれで対立しているわけじゃなく、わたしは妹のそういう部分を尊敬して、時々憧れてもいます。

ただ、そんな妹が唯一、
「意味がわからん、でも、もう一回みよう!」
と言った映画があって、それが今敏監督の『パプリカ』。
めちゃくちゃびっくりしました。

わたしは公開当時に映画館でみたんですが、終わったあと「なんだこれ……」と頭を抱えてしまって……。でもちゃんとパンフレットは買って帰って、ずっと心のなかにモヤモヤとあり続けて、今では大好きな映画になっている。不思議。あの妹までも「分からないままで面白い」と言っていて、年に一回は必ずみる……。

『パプリカ』が面白いのってなんでなんだろう、という疑問を今に至るまでずっと胸に抱いていました。
それと同時に、「分からないのが面白い」と思っていた自分って、ただ人と違っていたかっただけなんじゃないの? 格好つけたかったんじゃないの? と囁く声がいつもどこかから聴こえて来る気がしていました。

やっぱり分かるもののほうがいいものなんだろうか。

*  *  *

また話は変わって(話題が飛びすぎ!)、20代の後半になってから、キャラクターもののハンカチとかポーチを持つのが恥ずかしいのではないかという気持ちが出てきました。なので、好きな持ちものをけっこう処分しました。

でも大好きな人生の先輩が、一言。
「好きなもの持てばいいよ!」
たったこれだけで、わたしはすっかりうっかり全肯定されてしまった!

だからいまだに「11ぴきのねこ」のハンカチを持つし、傘にはくじらが泳いでいます。

わたし、年々生きやすくなってます。
いろんな人に救われてるなあと思います。
救ったことはまだないけれど。

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↑使用した後でしわしわですが……。「11ぴきのねこ」ハンカチ。エルという名前がついている。名前は、ドラマ『ストレンジャーシングス』に由来する。


それで、Huuuuの話に戻りますと(やっとですね)、バイトに応募すると決めて、やっぱり会社のことを知っておかないと面接で悪印象ですから、Huuuuの「企業理念」のページを読みました。

すごくびっくりしました。
「人生のわからない、を増やす」と書いてありました。

たくさんの人が「わからないのが面白いんだよ」とか「意味がわからない! クレイジーで最高だね!」とか言っているのを、聞いたり読んだりしてきました。でも、それらの多くは他人に対して発せられていたと思います。企業理念にしてる会社、はじめてみました。

「なんじゃこりゃ……! わからないって、いいのか!」

これだけで、けっこうわたしには絶大だったのです。絶大な効果だったけど、うっかりまた簡単に救われそうに、そこで完結しそうになったのだけど、「わからないを増やす」ために「わかっていきたい」な、と思って応募しました。

ご縁があって働かせていただくことになりました。これからどうぞよろしくおねがいもうしあげます。

がんばりまーす!!


荒田もも( @arata4771
アイキャッチ撮影:竹葉 陽菜

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