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新卒入社のSIerからWeb系(?)に転職した

2023年12月にSIerからWeb系の受託開発チームに初転職したので思ったことを書いておきます。初めての転職で迷っているITエンジニアの参考になれば。

タイトルが「Web系(?)」なのは、SIerとメガベンチャーの中間みたいな色々やってる会社なので。


まとめ

  • 初めての転職だけどサクッと転職できた。新卒よりめちゃくちゃ楽

  • 転職エージェントはピンキリだが「知人から紹介されたエージェント」はオススメ

  • ベンチャー・メガベンチャー以外にITコンサルという選択肢もある(自分は向いてなかったけど)

スペック

男性
新卒入社のSIerで6年目

スキル

新規開発をやる部署にいたためモダンなフロントエンド、バックエンド、インフラ、アーキテクチャが薄く全体的にできる。
逆に大規模システムの保守改修や顧客対応、リーダー・マネジメント経験はない(SIerとしては珍しい経歴)。

転職のきっかけ

定年までサラリーマンをする気は毛頭なく、新人の頃から

・フリーランスになってフルリモートで働きたい!
・好きなときに2~3ヶ月休める生活をしたい!
・そのためにメガベンチャーで経験積んでから独立しよう!


と考えていた。

ただ3年目にコロナ禍でフルリモート&部署移動でモダンな技術を触れるようになったので、もうしばらく転職しなくてもいいや~とダラダラ過ごしていたら6年目になっていた。

知人の紹介で転職エージェントと話す機会があり、「転職しようか迷ってるけど今の環境も捨てがたいんですよねー」と話したところ、エージェントの「経歴良いんで全然転職できますよ!」「転職はリスクですけど転職活動はノーリスクなんでやってみましょう!」という言葉に乗せられて転職活動を始めた。

スケジュール

2023年9月 エージェントと初めて話す
10月    履歴書、職務経歴書など準備、面接練習もする
11月後半  選考開始(3社)
12月中旬  内定もらう

3ヶ月のスピード感ある転職だった。新卒の就活と違うことが多く戸惑ったが、企業とのやり取りはエージェントがやってくれたのでそこまで忙しくなかった。

企業選び

エージェントの専門がコンサルだったのでITコンサルを中心に見ていた。

コンサルというと経営に関わる戦略コンサルのイメージが強かったが、ITコンサルは「企画段階から関わる独立系SIer」という感じだった。

最初はメガベンチャーかベンチャーに行きたかったが、エージェント的にはITコンサル推しだった。理由として、

・メガベンチャーは人気で入社が難しい(Web系の実務経験が欲しい)
・事業会社は業種・技術が限られるし保守改修業務が多い
・ITコンサルであれば多くの業種・技術の新規案件を経験できるのでフリーランスになるための経験が積める

と言われて納得した。(もちろんポジショントークは入ってると思う)

コンサルは残業が多いイメージだが、ITコンサルは20〜30時間くらいのところもあり最近はホワイト化が進んでいる様子。ただ元がブラックなので相対的にホワイトという印象。

自分のコミュ力のなさは自覚しているので、技術力でやっていけそうなITコンサルや、コンサル内の技術系の部署を見ていた。

また、体力も精神力もないので残業が少ないこと、リモートワークが多いこと(フルリモートが理想だがせめて週1出社くらい)は重視した。

年収にはそこまでこだわりはなかったが一応上がった方がいいなとは思っていた。

結局、
1. 技術が売りのITコンサル
2. 外資コンサルの技術系部署
3. Web系の新規開発の受託部署(※1)

の選考を受けることにした。
(※1) SIerとメガベンチャーの中間みたいな会社。受託開発やコンサルなど色々やってる。

全部落ちても今の会社があるので、内定をもらったら確実に行くところだけ選んだ。その点は新卒より精神的に楽だった。

選考練習

選考を開始する前に1ヶ月ほど職務経歴書を書いたり面接練習する期間があった。就活は7年前ですっかり勘が鈍っていたので、エージェントが職務経歴書の添削や面接練習をしてくれて助かった。

職務経歴書

転職は今までどんな仕事をしてきたかが一番大事なので自己PRはそこまで気にしなくてよい。ガクチカと違って事実をそのまま書けばいいのでとても楽だった。React、AWS、CI/CD構築など、SIerにしては見栄えが良い技術が多く経歴的に書きやすいのも大きい。

6年目なので一人称で動けること(ざっくりしたタスクを自力で分解して進めていける能力)はしっかりアピールした。
年齢的にリーダー、マネジメント経験も欲しいが、無いものは仕方ないので技術面で補う。

面接対策

昔から面接が死ぬほど苦手なのでエージェントと練習できてよかった。
なんとなく覚えてる指摘はこんな感じ。

  • 普段の会話では謙遜しがちなのでポジティブに言い換える

  • 聞かれたこと以外に答えすぎない。会話のキャッチボールを意識

  • 最初に結論から話して理由を列挙する(〇〇については2つ理由があります。1つ目の理由は~、2つ目は~)

  • 面接は減点方式。面接している時点で採用する気があるのだから、減点になる言動をなるべく減らす

  • 志望動機で「安定性」や「ホワイト」は言わない。「新しいことに挑戦したい」「市場価値の高い人材になりたい」みたいな前向きな感じにする

面接練習は計4回で、最初よりは大分マシにはなったがあまり自信はなかった。あまり練習しすぎると暗記している感が強くなってしまうため、自分の言葉で話しているくらいのバランスが良いらしい。あと、コンサルじゃなくてエンジニアなので多少話下手でも問題ないのかなと思った。

選考

今回の3社の選考はすべてオンラインで完結した。
家から面接できるので仕事終わりでも予定が組みやすく、わざわざ会社まで出向いてた就活時代に比べて非常に楽だった。
選考結果は以下のとおり。

1社目 技術が売りのITコンサル

一次面接:落選

適性テストはなし。
志望動機や職歴のアピールはわりとできた思うがアーキテクチャについての質問に上手く答えられなかった。「実力不足なので、もう2~3年今の会社でリーダー経験やアーキテクチャ構築経験を積むといいんじゃない」という感じのフィードバック。

2社目 外資コンサルの技術系部署

適性テスト:通過
プログラミング試験・一次面接:落選

適性テストとプログラミング試験をやってから一次面接。
プログラミング試験は内容は難しくなかったがやり方に慣れていなくて自信がなかった。

面接では「自己PRの内容(10項目くらい)について話してください」と言われ一方的に30分くらい話したが、向こうからの質問なしで終了。
2日後くらいにお祈り連絡が来た。経歴がミスマッチという返答だった。

募集が多くて試験の成績が悪かった人は適当に流したのかなと思った。それとも外資系コンサルはこんな感じなのか。
この時点で3社目から内定を貰っていたので、早めに落としてくれたからこれで転職活動終わった!くらいの感覚だった。

3社目 Web系の新規開発の受託部署

適性テスト:通過
一次面接:通過
そのまま内定

適性テストは満点取れたかも?くらい自信がある。
一次面接はその部署の同年代の面接官だった。全体的にはしっかり話せたと思うが、技術的な質問で言い淀んでしまったので1社目のことがあり心配だった。

二次面接の連絡を待ってたら内定をもらった(!?)
まさか面接1回だけとは思ってなかったのでびっくりした

その部署は少人数チームで回す体制なので、フロントエンド、バックエンド、アーキテクチャと一人で色々やれるのが評価された印象。あとテストの成績もそれなりにあったのかなと思う。

結果

元々Web系メガベンチャーに行きたかったのもあり、やることが近い3社目の内定を承諾した。

コンサルは向いてなかった

コンサルも2社面接してみて、やはりコミュ力(報連相力というより陽キャ力)がない自分には向いてないと思った。あと慢性的に残業多くてブラック気味なので体力がないと厳しそう。反面、内定先はホワイトさを推しており全社的に残業が少ない。また案件は基本受託でしか取らないので納期直前の残業地獄が発生しにくいらしい。受託しか勝たん。

面接官の雰囲気も、1社目、2社目はコンサルタントらしいピリピリした緊張感があったが、3社目はほんわかしていた。残業が多い会社特有の社員が寝てなさそうなどんよりした空気と、残業時間が少なくて社員に余裕がある空気の違い、みたいな。(分かる人には分かる?)

あと、適性テストやプログラミング試験は足切りの印象があるが、ジュニア~ミドルレベルのエンジニアは結構見られていそう。気合を入れてやっておいて損はない。

転職エージェントについて

エージェントが企業探し、面接練習、選考中のやりとりなどもしてくれたので非常に助かった。自分一人ではここまでスムーズにできないし、いまも面接で落ち続けていた可能性が高い。

ただ、一口に転職エージェントといっても、適当に求人を投げまくるやる気のない人もいるので、エージェントガチャを当てるまで何人かに会ってみるのがよさそう。その点、紹介された自分のエージェントはかなり優秀だった。
知り合いの紹介」はかなり信用できるので、身近で転職した人がいたらエージェントを使ったのか聞いてみるのがオススメ。

そんなに転職エージェントを調べたわけではないので偏見もあるが、大手ほど求人は多くてもクライアント一人ひとりに時間をかけられないので、小規模で成果報酬の割合が高く、個人事業のようなスタンスでやっているところの方が時間をかけてくれるのでよいと思う。

そんな感じで

新卒の就活がトラウマだった陰キャエンジニアにとっては転職の方が何倍も簡単だった話でした。

春から転職先で頑張るので、半年後に何か書くかもしれない。


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