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絵本「どんぐりむらのおまわりさん」憧れのヒーローになりたい!

「どんぐりむらのおまわりさん」息子の好きな絵本です。
彼には将来なりたいものがいくつかあって、その一つが「おまわりさん」です。
家でもよくおまわりさんごっこをしていて「逮捕するぞ〜」なんて声を出しながら走り回っています。

この絵本の作者は「なかや みわ」さん。
ご自身もお子様をもつママさんです。
出版社はGakkenさんです。



ヒーローに憧れる子どもどんぐりの「いっち」

どんぐりむらには、みんなが頼りにしている「おまわりさん」がいます。
おまわりさんは日頃から交通安全の見守りをしたり、落とし物を探したり、みんなのために仕事をしています。
時には厳しく、そして優しく、むらのために忙しく働いています。

ある時、どんぐり兄弟の弟の「にっち」がお巡りさんに助けを求めてやってきます。
木登りをして降りれなくなった兄の「いっち」を救出して欲しい。
そして、おまわりさんは現場へ急行!
見事、いっちを救出。
まさにヒーローの如く。

そんな、かっこいいおまわりさんに、いっちは憧れを抱き、おまわりさんの真似をして、むらの人たちの役に立とうと頑張ります。
やがてその評判はむらじゅうに広がり、小さなおまわりさんと呼ばれるようになります。
さぁ果たして、いっちは本物のおまわりさんのようになれるのでしょうか?

お話しのあらすじは、ざっくりこんな感じです。


子どもに将来の夢を持ってほしい

「どんぐりむら」シリーズは他にもいくつかあって、テーマはズバリ「仕事」です。
将来、子どもがどんな仕事をしたいか?どうなりたいか?
仕事に夢を持って欲しいとの願いが込められています。

現在の世の中を見ると仕事に夢を持っている大人は、どれだけいるのでしょうか?
お金の為の仕事になっていませんか?
もちろん昨今は物価高や増税により、以前よりもお金が掛かる世の中になってしまっているのは事実です。
しかし、子どもは楽しそうに働いているパパやママの姿を見たいと思うのです。
その姿を見て、子どもは自分自身の将来に夢を持てるのではないでしょうか。
人の役に立つ仕事をする。
そして合理性や生産性だけに主眼を置かず、人と人との関わりの中で仕事をする。
決して楽しいことばかりじゃないけど、障害を乗り越えた時に得られるものがあるからこそ面白い。
本来仕事が持っている意味を、大人も子どもと一緒に学べるのが「どんぐりむらのおまわりさん」です。


小学生がなりたい職業ラインキング第1位は?

2024年最新調査結果で第1位は「イラストレーター」です。
5位まで以下の通りです。

2位:歌い手
3位:学校・幼稚園の先生
4位:医者
5位:ユーチューバー

意外にもイレストレーターが1位で、サッカー選手や野球選手などのスポーツ選手がランクインしていないのには驚きましたね。
5位のユーチューバーは数年前からランクインしていて、もはや職業として認知されています。

幼児の頃に「どんぐりむらのおまわりさん」を読んだ子どもたちは数年後には、とても現実的になっていくのですね(笑)


子どもが選択したものを大人が否定しない

これはもう、僕の嫌な思い出を聞いてほしくて書きます(笑)

それは僕が保育園の頃、パパの仕事を絵にしてみよう!
というのがありまして、僕の父はプロパンガスの交換をする仕事をしていたので、トラックにプロパンガスを乗せた絵を描いて提出したのですが、数日後、壁に張り出されたのは飛行機の絵でした・・・
あきらかに先生が描いた絵にすり替えられていたのです。
子ども心にとても傷つき、父の仕事を否定された気持ちになりました。
僕の中では、力仕事によって鍛え上げられた細マッチョの父は憧れでした。
それ以来、僕はスーツを来て仕事をしない父を恥ずかしいと思うようになりました・・・(今はそうは思ってませんよ。感謝し誇りに思っています。)

子どもの憧れを決して否定してはいけません。
そんな大人は令和の時代にはいないとは思いますが、自分の夢を背負わせたり、逆に何かなりたいものないの?!なんてついつい聞いてしまいがちですが、無理に夢を抱かせるのもよくないですね。
あくまで子どもの心ままにさせてあげて下さい。

そしてこの仕事はダメ!この仕事は良い!と仕事に優劣はありません。
いつの間にか社会的に地位の高い仕事とそうでない仕事と区別が付いてしまっていますが、本来そんなもんはありません。

なんか鼻息荒くなってしまったので、ここら辺で終わりにします。

とにかく子どもが「〇〇になりた〜い!」って言ったら、
「おぉ〜良いね〜」「それは素敵だね〜」「〇〇ちゃんなら絶対なれるよ!」って言ってあげて下さいね。


WRITER / 投稿者
「ガク」
2児の父。子育て当事者として
八王子市の子育て支援の現状に迫る(笑)


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