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EBCDIC
EBCDICってご存知ですか?
きっと、知っている人は少ないと思います。
今日も始まる、座右の銘太郎の、マニアックnote。
コイツ、またまた需要のない話をゴリ押ししてやがる。
よっぽどネタに困っていやがるな!
そんなに「〇〇日連続!すごい!」という、所詮note運営の技術者の手でプログラムされたに過ぎないポップ画面が嬉しいのか?
嬉しい~(´Д⊂ヽ
そんな寂しい男を、どうか温かい心で許してやって頂けたらと存じます。
m(_ _)m
困ったときのwikipedia様
EBCDIC (英語: Extended Binary Coded Decimal Interchange Code、エビシディック、拡張二進化十進コード[1]) はIBMにより定義された8ビットのコード化文字セットである[2]。ASCII普及前の1963年に、BCD(Binary-coded decimal、二進化十進コード)を拡張する形で作られ、主にIBM系のメインフレームやオフィスコンピュータなどで使用されている。
解説を引用しましたが、さっぱり何を言ってるのかわかりませんね。
文字コードについて
EBCDICは、文字コードです。
文字コード(もじコード)とはコンピュータ上で文字(キャラクタ)を利用する目的で各文字に割り当てられるバイト表現。もしくは、バイト表現と文字の対応関係(文字コード体系)のことを指して「文字コード」と呼ぶことも多い。本記事では主に後者について記述する。
要するに、コンピュータが人間の文字を扱うためのルール
コンピュータは、人が扱う文字を、そのまま認識していません。
アルファベットの「a」
【utf-8】という文字コードだと【61】
【utf-32】という文字コードだと【00 00 00 61】
ひらがなの「あ」
【utf-8】だと【61】
【shift-jis】だと【82 A0】
※16進数云々の話は長くなるので省略します。
(というか、私も良く分からん Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン)
windowsOSの、家庭や企業向けPCの場合、shift-jisやunicodeという文字コードが主に利用されている。
で、なんでEBCDICの話した?
普通に生きていれば、EBCDICなんて知らずに生きていたハズ。
私がEBCDICと出会い、EBCDICに泣かされまくったのは、かれこれ10年程前のことだ。
当時、金融系顧客管理システムを『たった一人で独学で開発しろ』という無茶ぶりをされ、毎日毎日パソコンと格闘していた。
金融会社は、顧客の借金の残高や返済状況の善し悪しを知るために、「信用情報機関」(世間では『ブラックリスト』と呼ばれている)と契約して、情報を得る。情報を得る代わりに、自社の顧客の情報を渡す約束になっている。
私がお婿に来たカモカモファイナンスは、JIC(現在は→JICCに社名変更)という会社と契約をしていたのだが、そのJICとの顧客データの送受信に当たり、EBCDICを利用しなければならなかったのだ。
私がお婿に来る前までは、システム会社が提供する通信ソフトを利用していて、その通信ソフト自体で文字コードの変換ができていた。
ところが、当時金融業界が法律の改正でバタバタしていて、JIC側が従来の通信ソフトを廃止して、新たな通信手段を利用するとか言い始めたのだ。
その新たな通信手段を利用するには、通信データ作成用のシステムを購入し、そのシステムで文字コードの変換をしないといけないことに。
JIC推奨のシステムカタログには、一千万円近い、法外な金額が並んでいた。
こんなお金、義父が出す訳がない。
もう、話すのも面倒だ。
ダメ元でJICに聞いてみよう。
苦い思い出が蘇る。
JICのシステム部門に問い合わせの電話を掛けた。
あの、EBCDICって、何ですか?
「申し訳ございません。仕様書を読んで下さい。それと、システムベンダーにご相談下さい。」
(『システムベンダー』とは、システム開発会社のこと。)
仕様書を隅々まで読みましたが、EBCDICが何なのかということは書いていませんでした。『EBCDICで送れ』としか書いてないです。
「申し訳ございません。システムベンダーにご相談下さい。」
うち、代表者の意向で、システムベンダーに頼らず、自社開発をしています。だから、システムベンダーに相談できないのですが。
「・・・。」
「申し訳ございません。システムベンダーにご相談下さい。」
だから、システムベンダーに相談できないんですが。
「・・・。」
「申し訳ございません。システムベンダーにご相談下さい。」
まあ、そりゃそうですよね。ユーザー側がシステム屋に頼まず、自前でシステムを開発するとか、そんなこと知ったことはないですよね。
時は20XX年。世界はinternetの炎に包まれていた!!!
やってやらぁ!!
EBCDICがなんぼのもんじゃい!
調べた。
ググってウィキって、ヤホった。
そして、作り上げた。
自社の顧客管理システムから、各顧客の債権残高等のデータを吐き出し、JIC様の仕様に合わせた形でデータを作成する。
そのデータを、自動的にunicodeからEBCDICに変換をさせる。
数年後に同業者と話したら泣けてきた
長年同じ仕事をしていると、同業他社の友人ができる。
とある金融会社勤務の友人に、この話をしたら、涙が溢れてきた。
「ああ、そんなことあったね。うちはシステム会社に800万円くらい払ったよ。JIC側の都合なのに、余計なシステム投資しないといけないなんて身勝手だよね。それにしても、よくそんな意味の分からないシステムを自力で作ろうと思ったね。」
一体何に泣けたのか?
当時私が苦労した仕事には、800万円の価値があるのだと知ることができたから。
長年、月額22万5千円の安月給でコキ使われていたが、もしかしたら私の経験や技術は、ご縁さえ掴めれば、もっと評価されるのかもしれない。
苦しみながらも、がむしゃらにやったものは、いざという時に我が身を助ける。
独立起業した今も、その経験を活かしながら、別の信用情報機関への送受信システムを手掛けている。
その過去に積み重ねた経験が、明日、家族を養うための糧となっている。
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