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貧乏育ちの特殊能力

接待の帰り道

お取引先の社長が、後部座席から声をかけてきた。


「座右くんは、何を食わせてもうまそうに食べるよね」


お酒を飲めない私は、お誘いを受けた際に、


【罠カード】ご迷惑でなければお迎えに上がりましょうか?


をペンデュラムゾーンにセットすることがある。


お酒を飲めない=付き合いの悪い奴


というレッテルを貼られることが多かった。


だが、それを払拭する方法を思いついたのだ。


『ハンドルキーパー』を演じることにより、


お酒飲めないのに付き合いが良く、喜んで運転を買って出る奴


というポジションを取れるように。


発想力の勝利だと勝手に自画自賛している。


しかも、車中での会話が弾めば、お取引先との距離もグッと近くなる。


地方の車社会では効果バツグンだ。


送りオオカミになっちゃうよ〜

余談だが、学生時代、ゼミの飲み会等に車で行き、「帰り道が一緒の奴は乗っていくかい?」と言って4人乗せる。


みんな酔っ払ってやがるから、道順なぞ見てはいない。


で、お気に入りの花子ちゃん(現在奥さん)をいつも最後に残して、『自然』に、あくまで自然に二人きりになるという悪どいことをやっていた。


もちろん、家の前で降ろさず、少し離れたところで降ろし、サラッと去るのが騎士道というもの。


何度目で、「いつも送ってもらってすみません。よかったらお茶でも飲んでいきませんか?」となったかはナイショです( ̄ー ̄)ニヤリ


お酒の代わりにいっぱい食わされる

「お酒飲めないならどんどん食べてよ👍」


こういう時に、遠慮は禁物だ。


出てきたものは、残さず食べる。


キレイにペロっと食べる。


嫌いなもの、あまり無い。

(そうめんが若干苦手か・・・)


『飲みっぷり』の代わりに、『食べっぷり』でカバーする。


人間誰しも、誘った相手が美味しそうに、嬉しそうにメシを食べると、嬉しいものだろう。


社交辞令ではなく、何を食べても、素直にうまいと思える。


それに、キレイに残さず食べるのも、評価が高いポイントのようだ。


あんまり何でもうまいうまいと食べるので、良く珍味を勧められる。


「これは苦手な人が多いんだけどどうかな?」


なんて言われた日には、シメたもの。


味覚に飢えて育った身には、『味があるもの』、その味そのものを、味わい尽くすことができる。


食べ物の話題になると急にテンション上がるね

良くそう言われるが、無意識にそうなってしまうようだ。


商談中に、気付いたら食べ物の話になってしまう。


なので、それをきっかけに良く食事に誘われる。


私がむしゃむしゃうまそうに食べるのを見て、お酒を飲みたいのだろうか?

私の周りの人は変わり者が多いようだ。


いや、単に可愛がってもらっているのだろう。


最近、半年で10キロも痩せたので、とても心配をされる。


そのため、以前にも増して食えと言われるが野菜や魚などを好んで選び、カロリーをちゃんと考えて食べる。


味の感想を聞かれたときはシンプルに答える

「どうだい?うまいかい?」


はい。凄く美味しいです!松笠揚げなんて、初めて食べました!サクサクして美味しいです!


この本マグロ、口の中で溶けてどこかに消えちゃいましたー!


やはり素材が新鮮な食材は、味付けが繊細で美味しいですね!


料理人は育たないかも

何でもかんでもうまいうまいというので、料理人は育たないかもしれない。


「座右さん、何出しても美味しい美味しいって言ってくれますね!」


そういって、度々おいしいオマケをサービスしてもらうことが多い。

ლ(´ڡ`ლ)


貧乏育ちも、案外悪くないね☆





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