読書感想文2024
子どものころは本を読むことが好きではなく、中学生になるぐらいまでは漫画すら身体が受けつけなかった。そんな自分が今回読書感想文を初めて書いてみたいと思った。そんな気持ちにしてくれたのが「税金で買った本11巻」。この漫画を読んだ感想を書いていきたいと思う。
昔の自分は読書感想文って何?まず本って何?なんで読むの?何が書いてあるの?面白いの?本を読んだ感想って何?字を読むって苦なだけやんって思っていた。年に一冊すら本を読まないし、高校の国語のテストは学年最下位を獲ったこともある。センター試験では200点満点で70点ぐらいだった。そんな自分も大人になり興味のある本ぐらいなら読むようになった。
自分が読む本というのはその時々に興味があるもので、その時観ている生物系ユーチューバーの本であったりABEMAの旅番組に関する本。心が病んでいるときは心が軽くなるようなエッセイを読んだり、そこで得たオープンダイアローグという治療法についての本を読んでより深く学んでみたり。自分が学校に行くのが苦痛だった経験からデモクラティックスクールであるサドベリー教育やきのくに子どもの村学園についての本を読んだり。自分の学生時代の思い出から熱くなれるような高校生の青春物の小説を読んだり。
そんな自分の興味関心のある本を読んでいるときは、本を読みながらいろんなことが頭の中に浮かんできて夢中になって読み込んでいたり、メモを取りたくなったりさらに調べたくなったりする。
「税金で買った本11巻」ではよくある悪い読書感想文の例として、あらすじを9割感想を1割書くというものっだった。大人は子供に本を読んで欲しいと願い読書感想文という宿題を与え、子供はそれに応えようとする。そのため子どもは読書感想文を書くことを目的に本を読んだ結果そういう文章しか書けなくなる。自分の子供の読書感想文を見ていてもそんな感じになっている。
そうではなくて本を読みながら思い浮かんだことや疑問、自分の体験と重なったこと等自分の中から湧き出てくるものを中心に、本の内容を少し書く。その割合が反対になるのがいい読書感想文だということを多分書いてあった。
読書感想文コンクールのマークになっている羊(牧羊神パーン)は「税金で買った本11巻」の中で説明されているが、読書の楽しさ素晴らしさを表現しているようだ。もともとは読書感想文コンクールは、本を「読んで欲しい」という思いではなく本を「楽しんで欲しい」という思いで始まったのだと思う。
現代はネット上で好きな動画を見ることが出来るし、ゲームもすごい質のものが大量に溢れかえっている。TVでさえ観ることが無くなっているのにその中で子供が本という媒体を好んで読むことなんてないんじゃないかと思う。人生の中でタイミングが来れば本を読むようになるかもしれない。それが早いかもしれないし遅いかもしれない。ずっと字を読むのが嫌いなままかもしれない。誰もが本を読むことが好きである必要はないと思う。自分も興味ある本のを読むのは楽しいが、読書が一番楽しいかと言われればそうでもない。ネット動画を観るのもSNSも楽しい。
読書感想文は映画の評論をネットに挙げたり、好きなバンドのライブの感想を推し同士で話したり、日々の生活の中でふと感じたことをSNSでつぶやくのと同じで、興味のある本を読んだ自分が思った感じたこと伝えたいことを表現する一つの手段だと思う。漫画を読むのが読書といえるのかどうかは知らないが、「税金で買った本11巻」読んで今の思いを書いてみたくなった。
今回読んだのは「税金で買った本11巻」。本好きな主人公だが読書感想文というものには抵抗があった。バイト先の図書館で課題図書コーナーが設置されたことから読書感想文のことを調べ始める。その過程で成長していく姿がすごく感動できた。そして自分も初めて読書感想文を書いてみたいと思える内容だった。この漫画は図書館で借りてきて読んだ。税金で買った本。