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介護の仕事をしてみての実際

介護職員初任者研修を受講し、実際に介護の仕事に就くことになりました。
自分は「特別養護老人ホーム」に派遣されることになりました。介護の仕事でもいろんな施設や仕事内容があると思いますが、自分は今の仕事しか知らないので、そこで実際にやっていることや感じたり思った話を書けたらと思います。

まず自分の働いている「特別養護老人ホーム」とは、介護度3以上(中~重度の介護が必要とする)の高齢者が対象の介護施設です。自分の職場では利用者は全員自力で立つことが出来ず、トイレで排尿排便する人はほとんどいません。全員がオムツを着用しています。身体がマヒしていたり、くの字に曲がって固まっている人もいます。食事にしても、食べさせてあげないといけない人が6割、胃ろうというお腹に空けた穴から直接胃に栄養を送る人が1割、自分で箸やスプーンを使いご飯を食べられる人は3割いないぐらです。この人たちが24時間この施設の中で生活しています。


主な仕事内容


この施設で主に行う必要があることは、①食事をとっていただくこと②それを排泄していただくこと③お風呂に入っていただくこと。この3つが主な必要があることで大きな仕事であると思います。

①食事をとっていただく
これが一番苦手です。認知症で食べるという行為自体が分からなかったり、高齢で飲み込むということが難しかったり。そういう方にも食べていただいているので、胃が食べ物を受け付けず食べたものを全て吐き出してしまう人もおられます。また、食べたくないという人に、身体の健康のためには食べてもらわないといけなかったり。食べたくないという人に食べてもらっていると、なんでこんなことしてるんだろうと悩んでしまい仕事を辞めたくなることがたくさんありました。でもいつの間にか慣れてくるもので悩む頻度が減りました。慣れって怖いなと思います。


②排泄していただく
トイレに行けないのでみんなオムツに大も小も排泄します。尿意や便意もない人がほとんどです。量が多かったり、緩い便だったりすると漏れてパジャマからシーツまでべとべとになります。尿量の少ない人で1日に3回の交換。漏れてたり肌の弱い人は1日に5回の交換を行ったりします。オムツの交換中にもいろいろと出てきます。手で便を触っていることもあります。

みんな動けないので腸も動きません。便も下がってきません。だから薬で出します。利用者の方ごとに大便の排泄がない日が何日間続けばおしりから下剤を入れると決まっています。その日が来ればゴム手袋をつけておしりの穴から下剤を押し込みます。多くの人は下剤を入れることで排泄します。


③お風呂に入っていただく
週に2回お風呂に入ります。服を着脱するにも身体が固まっていてなかなか着脱できない人。感染症を持っている人。暴言を吐いて怒り始める人。嘔吐してしまう人。オムツをつける前に排泄してしまう人。みんな肌が弱いので少しのことで内出血を起こします。皮がむけます。乾燥して剥がれた皮膚が空気に舞います。とにかく大変です。

特に怒鳴り散らす人はお風呂に限らずどの場面でも苦手です。いつスイッチが入って怒り出すかわかりません。普段はニコニコおしとやかな方でも、急にスイッチが入り大声で怒り出します。爪を立てて掴まれたり、腕を傷だらけにされたこともありました。内心その人にはもう近寄りたくないと思っています。



こんな仕事なのに良いと思っているところ


こんな職場で実は正社員になりました。どこまで続くかわかりませんが。実際、仕事内容は肉体的にも精神的にもしんどく、やりたくないことが多いです。やりがいという面でもあまり見つけることが出来ていません。しかしその中でも良いと思えるところがあるのは、「この職場」だからなのかもしれません。いくつか挙げてみます。

①休みの希望が通るところ
シフト調整の時点で休み希望を出せばその日は休みにしてもらえます。家庭優先で仕事しています。また、子供のいる職員が多く当日に急に休みを申し出てもお互い様という空気があります。自分が体調不良等のときも休ませてもらっています。

②社食があること
コンビニでおにぎりを二つ買うとおそらく300円近くしますが、社食は一食200円弱です。その場で温かいご飯、みそ汁を大盛によそい、温かい主菜一品、副菜三品程を食べられます。毎日内容が変わります。麺の日もあればカレーライスの日もあります。利用者の方が食べている物と内容がほぼ同じで、栄養バランスも考えられています。味もおいしいです。子供の給食費より安くいいものを食べていると思います。

③平日休みがあること
自分にとってはこれがよかったです。子供の休みである土日二連休では休んだ感じがしませんし、家事はほとんどはかどりません。平日休みの日には落ち着いて食料の買い出しができるし、たまっている家事も落ち着いてできます。ゆっくり横になって休むこともできます。肉体労働なので5連勤ではなく間に休みが入るのも大きいです。

④時間通りに帰れること
24時間利用者の方がいるので、24時間職員がシフトを組んでいます。自分は自分の勤務時間が終わるとすぐに帰ります。逆にシフト時間が終わった人にはどうぞ帰ってくださいというスタンスでみんな仕事をしているそんな職場です。主任やリーダーといった役職がついた方は自分にはわからないいろんな仕事があり残っていることがありますが。そのおかげで平日も子供の迎えや晩御飯の用意など行えています。



最後に


3Kの職場であるのは確かだと思いますが、どこか自分に合っているのか、なんだかんだ続いています。自分が少しずつ変わってきているのか、今までの職場より気を張らなくていいような気がしています。当初の予定と異なり正社員になってしまったので雇用形態の変更はあるかもしれませんが、当分はこの職場にお世話になると思います。

お給料のことは、また書く機会があれば書きたいと思います。

今後の自分の人生においてこの仕事とどのように付き合っていくのか、家族や職場とも相談しつつよく考えていきたいと思います。


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