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パーカッションパートより「あと4日!」

こんにちは。

突然ですが、オーケストラの中で1番音量が出るパートはどこでしょうか? そうです、我らが打楽器パートです!
今回の演奏会では、出演者が合計10人で、ある曲では全員が演奏しています!

昨年のパーカッションパート

打楽器パートとは…

セッティングにも寄りますが、基本的にはオーケストラ最後方から、音楽全体を、時にクレッシェンドで盛り上げ、時にリズムで引っ張って行くのが主な役割となります。
打楽器パートの特徴と言えば、その楽器数の多さです。他のパートは、基本的に1つの楽器を練習して、その楽器で本番に出ますが、打楽器パートには数え始めるとキリが無いくらいに楽器の種類があります。オーケストラでは、基本的にティンパニと呼ばれる、最後方の中心に置かれる、大きな4つの太鼓で構成された楽器が頻繁に使われます。その楽器1つでも、時と場合に応じて叩くもの(マレット)を変えて違う音色を出したり、場面によって音楽的な役割が変わったり…と、非常に奥深い楽器なのです。それが、他にもスネアドラム、バスドラム、シンバル、シロフォン、グロッケン、カスタネット、トライアングル………と、沢山あるので、もうキリがないです…!
どの楽器も、基本は1人で演奏します。また、音量が大きいので、オーケストラ全体への影響力が非常に大きいです。

ティンパニ奏者の風景


ここから、各曲の注目ポイントをご紹介します。

ベルリオーズ/「リア王」序曲
この曲で使われる打楽器は、ティンパニのみです。ですが、序盤にはソロ(単独で演奏)の部分があったり、最後の方はティンパニの低音でオーケストラ全体をしっかり支えるような部分もあり、とにかく目立ちます!

川越守/綺想曲第2番
他の曲とは一風変わった雰囲気の曲になります。使われる打楽器は、ティンパニ、スネアドラム、グロッケンの3つです。ティンパニのリズムが特徴的で、聴いていて楽しくなるようなリズムをしています。スネアドラムは途中、オーケストラではあまり使われる事がないブラシを使用する場面があり、その場面はjazzっぽさを感じます。グロッケンは、とにかくキラキラしています!木管のメロディーに合わせて演奏する部分が多いです。

ファリャ/三角帽子
この曲が、打楽器パートは全員で演奏する曲です!元から使われる楽器数も多いのですが、曲の最後の場面では、手が空いている人全員でカスタネットを演奏します。複数人での演奏になるので、曲の背景にもなる大人数でワイワイしている感じが出ると思います。また、この曲はティンパニソロで始まります。これは、目立つどころの話では無いですね。(?) カッコ良いと思います!

ラフマニノフ/交響曲第2番
とても壮大な曲ですが、打楽器の出番はティンパニ以外、そこまで多くないのです…(泣) しかし、その分、1発1発に、しっかり気持ちを込めて演奏しています。ティンパニ、バスドラム、スネアドラム、シンバル、グロッケンの5つが使われているのですが、2楽章が1番の見せ所、全ての楽器に出番があります。私が1番推したいのは、2楽章の中盤くらいに出てくる、バスドラムとシンバルで「ジャン!!」と1発打って、曲調が変わって行く場面です。ここでの1発はとても音楽的に重要であり、尚且つ迫力満点です!そこまで眠くなってる方も目が覚めるかもしれません…。あとは、ティンパニが、これぞオーケストラのティンパニ、と思うような役割を数多く担っています。2楽章にはティンパニソロがあったり、3楽章では感動的なフレーズを引き立てたり、4楽章ではクライマックスの場面、大きく深い響きでオーケストラ全体を包むような場面があったりします。

今回の曲目は、特にティンパニが打楽器パートの主役となる曲が多いですが、他の楽器の出番も多く、入れ替わり立ち替わり、メンバーそれぞれが、それぞれの個性を持った演奏をしています!是非、ご来場ください!

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