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チェロパートより「あと11日」

こんにちは!チェロパートです。
演奏会まであと11日となりました。刻々と近づく本番に向けて、より密度の高い練習を頑張っています!

これを読んでくださっている方はチェロはどのような楽器かをご存知でしょうか。よく誰かにチェロの説明をするときは”ほら、ヴァイオリンみたいだけど座って弾いてる大きめのあの楽器”のように言うと簡単にイメージしてもらえるのですが、弾き方以外にも知っていただきたい素晴らしい特徴があります!
音色の多様さが言えるでしょう。柔らかく、溶けるような透き通った音から芯のある固く力強い音まで、その音色の変化は驚くほど違います。また、ピツィカートはヴァイオリンやヴィオラの可愛らしいものと比べて響きが長く包容力があります。今回の演奏会でもこれらの様々な音色を楽しめます!
オーケストラの中の役割も多様であり、ヴァイオリンと同じようにメロディを奏でたり、コントラバスとともに低音でオケ全体を支えたりと大忙しです。大体どの箇所を切り取ってもチェロがいるので、どれがチェロの音色かを聞き取ってみるのも面白いと思います!

続いて今回の演奏会で演奏する各曲の見どころの紹介です。

ドヴォルザーク / 序曲「謝肉祭」

謝肉祭とは、復活祭前の断食の前の事“CARNIVAL ”です。その名の通りお祭り騒ぎのような元気の良い曲です。元気いっぱいの中でもさらにテンションの起伏があり、また中盤には繊細な綺麗なメロディが奏でられます。チェロがとても目立つという部分は少ないですがコントラバスと同じく曲を前進させる重役を担っていたり、ヴァイオリンのメロディの裏で弾いてさらに奥行きをつけたり、なにより曲の起伏をつけるのに重要な役割を担っています。
音だけで無く、視覚でも演奏会の最初から元気のいいチェロパートの姿に楽しい気分になるはずです!

川越守 / 管弦楽のための舞曲第5番「豊平川鮭遡上に寄せて」

冒頭はチェロとコントラバスのおどろおどろしいような響きから管楽器の和音で驚かされます。鮭の遡上という言葉があるからか、テンポが速くない前半は遡上する前の海からの回想のようにも思えます。前半はチェロはヴィオラやコントラバスとともにメロディを多く弾き、前半と打って変わって後半では管楽器と同じ音形の部分が多く目立つ箇所は少なめです。しかし、後半は謝肉祭同様元気がよく、コロコロと転換して様々なメロディが現れ、チェロも何箇所か出てきます。どこでチェロが出てくるかお楽しみに!

ブラームス / ハイドンの主題による変奏曲

最初よ聖アントニウスのコラールがフィナーレを含めて9つの変奏で演奏され、それぞれ様々なメロディが複雑に重なり合っています。ヴィオラ、コントラバスとのユニゾンを筆頭に、他パートと絡むことが非常に多く、それがこの曲の推しポイントであり非常に演奏が難しい部分でもあります。実は今回の演奏会の中で技術的に1番弾きにくい曲だと思っています、、曲の難易度にめげずに一所懸命練習中ですのでこの曲も是非お楽しみにしてください!

ブルックナー / 交響曲第4番

最初に練習して思ったのが、意外とチェロの休みが多い、ということです。
1楽章 
冒頭は弦楽器全体でトレモロをしています。ホルンの澄んだメロディに聞き入ってしまいます。途中金管のなる中でヴィオラが弾くカッコいいメロディがあるのですがその後チェロもあるんです!他にもこの楽章ではところどころでチェロの綺麗なメロディが聴けます!
2楽章
チェロの厳かなようで感情のあるようなメロディから始まります。その後中心はヴィオラのメロディとなりますがヴァイオリン、コントラバス共に支える弦楽合奏や、管楽器も含めた冒頭と違い明るいメロディも聴きどころころです。
3楽章
狩りの始まりのような少しワクワクさせる要素のある冒頭です。途中に木管から引き継がれるチェロのメロディがあります。全体としてはテンポ変化が特に大きいと考えていて、穏やかなTrioを挟んで冒頭から同じ箇所を弾きますがそれでも飽きない楽章だと思います!
4楽章
冒頭はコントラバスとともに全体の土台となって進行を担い、全体で一致してffに入った後、かなり音量のある箇所が多いです。静けさからいきなりffに入るような箇所も聞き所です。実は音圧で圧倒するような箇所だけではなく、ヴァイオリンと成す美しいメロディなど惚れるような箇所も多いです!最後まで楽しめます。

パート員全員で頑張ります、6/29(土)の演奏会にぜひお越しください!

春定本番まであと11日!

現在、チケット販売中です!

チケットぴあ(Pコード:270-128)https://t.pia.jp/


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