これぞ本当の「ジャーナリズム」だ― 『桶川ストーカー殺人事件―遺言』を読んで

 ★挨拶 このnoteを更新するのは数ヶ月ぶりになります。なかなか気が向かなくて、停滞してました。これを投稿した後、おそらくはまた失踪すると思いますが、復活するのを気長く待っておいてください。それでは本題に入ります。


 ―圧巻だった。正直、週刊誌記者を含めたマスコミに対して、悪いイメージしかなかった。事件が起きると、プライバシーを踏み躙って被害者家族に付き纏う、そんなステレオタイプを持っていた。本書に登場するマスコミもその例に漏れない―著者、清水潔氏を除いては。

 考えた。警察よりも先に事件の犯人に辿りつき、その後、警察の批判、多数を処分させる―こんな人など、いるだろうか。少なくとも私は知らない。彼の執念の取材能力、信念には心が幾らか動かされるものがあったし、ジャーナリズムとはこうあるべきだとも思った。

 本事件は胸糞ポイントとして、警察が最後までパッとしなかったことが挙げられる。いや、パッとしなかったどころか、犯罪を助長していた。被害者の声に耳を傾けず、文書改竄。事件が起こると隠蔽、そしてろくに捜査をしない。国家賠償請求にはどんな手を使ってでも抵抗をする。正直、このような警察の対応には読んでいて常にイライラしていた。これらが全て実話だというのだから本当に恐ろしい。



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