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氏家京子 連載コラム「平和な健康習慣」

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世界中の人々の生活スタイルが激変を強いられている今、以前よりも多くの時間が手に入ったことをきっかけに、人生や暮らしの優先順位を変え、「健康」のプライオリティーが高くなった人が多い…
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#5 新しい健康食習慣、効果の決め手はコミュニケーション

最短ルートは心安らかに  新しい健康食習慣をスタートしたときに直面しやすい《壁》について取り上げてきたこの連載は、今回が最終回です。  連載全体のタイトルを《平和な健康習慣》と決めたのには大きな理由があります。それは、どんなにすばらしい健康食習慣を始めても、身近な人たちとの関係が良好で心安らかでなければ、その効果を得られなかったり、長続きしなかったりする事例をたくさん見聞してきたから。そしてまた、私自身も苦い経験をしたことがあるからです。  もちろん、心身の調子がすぐれないと

#4 コーヒーとスイーツの誘惑

無性に食べたくなる衝動の理由  新しい健康食習慣が【無理なく自然に続く】には、「無性に食べたくなる衝動が発生しないように全体がデザインされている」のが大切です。  【無性に食べたくなる渇望感】に襲われるのは血糖値が不安定になるから。つまり、1日を通して血糖を安定化するトータルプランが必要です。そうでなければ、あっという間に以前の食事に逆戻りしてしまいます。  また、血糖値が不安定になると、身体は自分自身の肉体を分解して栄養にします。この【分解モード】になっている限り、身体は健

#3優先順位、ときどき更新

新しい時間の使い方  新しい健康食習慣をスタートすると、新しい食材やキッチンツールも生活環境に仲間入りします。今まで慣れ親しんだ台所空間にニューフェイスがインストールされると、これから始まる健康食への取り組みに【希望という起動力】が生まれます。  また、新しい健康食習慣は生活空間の景色だけでなく、【1日のタイムライン】(時間割)も一変させます。24時間の使い方が変わるのです。 実現可能な計画を立てる 「仕事をしながらだと、新しい健康食習慣を毎日の生活に入れるのは時間的に難

#2 効果が出ない健康食、からだは《YES!》と言ってる?

体に良い食べものとは?  健康を意識した食習慣を始めると、本や雑誌、テレビやインターネットの健康情報が気になり始めます。アブラナ科の野菜が良い、オーガニック野菜が良い、精製されていない食品が良いなど、情報は際限無く溢れています。  「もっとほかに体に良い食べものがあったら教えてください」と、私もよく質問を受けます。健康食情報への感度を高めて良いと思われるものを食べているのに、望んでいる健康状態にたどり着けずに悩むかたもいます。 食べもの自体に善悪はない  たいていの食養生法

#1 健康習慣のスタートライン

健康のプライオリティー  地球で暮らす私たちにとって2020年は意識と行動の変革を迫られる年でした。人生や毎日の暮らしにおいて、ものごとの優先順位が揺さぶられ、《健康のプライオリティー/優先度》が高くなった人は多いようです。自宅で食事をする機会が増え、「毎日の食事をより健康的に」と意識されたかたもいるでしょう。  この連載では新しい健康習慣、とくに野菜ジュースを飲むような健康食習慣をスタートしたときに直面しやすい《壁》をピックアップします。皆さんが同じような壁に直面したとき、