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NetflixのCEOが語るベストな環境とは…

GAFA(Google・amazon・facebook・Apple)と聞いて、何だそれ?と思う人は少ない

では、FAANGという言葉を耳にしたことがあるだろうか?

この総称は日本で耳にすることはあまりないが、アメリカではGAFAよりも主流である。答えはFAANG(facebook・amazon・Apple・Netflix・Google)だ。

今回はNetflixの創業者・現CEOであるReed HastingsがNetflixの仕事にフォーカスしたYouTubeチャンネル【WeAreNetflix】で、CEOとしての教訓を述べている動画を訳していく。

https://www.youtube.com/channel/UCxhKUXdgBKaHImekTEaLoJA

Top 5 Lessons I've Learned Being CEO of Netflix

I‘m Reed Hastings, CEO at Netflix. And here are five lessons I’ve learned over the last 20 years of Netflix. The first lesson is no rules rules. We don’t have a vacation policy, you take whatever you want. We don’t have an expense policy, you spend as you think appropriate. We have only one five-word principle which is to act in Netflix’s best interest. And with that, we find that employees do amazing things.

NetflixのCEO(最高経営責任者)であるリード・ヘイスティングスです。これからNetflixにおいてこの20年間で私が学んだ5つの教訓を紹介します。
最初は、no rules rules(ルールがないことがルール)について話します。Netflixには休暇方針がなく、欲しいと思うものは何でも手にして構いません。経費方針もなく、必要だと思うならば費やしてよいのです。Netflixには最大の利益のために行動するという5語の原則が一つだけあります。その領域で、我々は社員が素晴らしい仕事をするとわかりました。

Lesson number two is that a global company needs a global culture. It’s been so exciting for Netflix over the last few years to expand around the world. Now we understand much more how different nations like to give feedback and it’s been very stimulating for everyone at Netflix to be inclusive of all of these different values so that we can work well together to serve our members around the world.

次に、世界的企業には世界的文化(=多様性)が必要ということです。ここ数年にわたって、Netflixが世界中に広がっていることは非常に刺激的です。今、我々は様々な国が意見を述べることをどれほど好むのかについてより深く理解しており、これらの様々な価値観のすべてを含むこともNetflixの社員全員において非常に刺激的です。その結果、世界中のメンバーに最良のサービスを提供するため共に働くことが可能になります。

A successful culture is one where people can disagree openly, and move forward with candor. One of the big mistakes that I made about eight years ago at Netflix was “Qwikster” where we separated the DVD and streaming services too quickly. And what I found is that our employees did not feel comfortable telling me that this was a bad idea. Afterwards, we realized it was a bad idea so we changed our culture to really focus on farming for dissent. It’s each leader’s responsibility to stimulate people to really say what they think might be wrong.
〜word〜
candor(n)公平無私、率直・公正
dissent(vi)異議を唱える、意見を異にする
(n)不同意・意見の相違・異議
〜explanation〜
"Qwikster" :2011年にストリーミング配信サービスからDVDレンタルサービスを独立させた時のブランド名
“farming for dissent” :a formal practice where employees are supposed to run their big ideas by colleagues and have them tell you candidly(社員が自分の大きな考えを同僚に通して、素直に意見を言ってもらうことができる正式な場所)

成功する場所(文化)とは人々が周りを気にせず異論を述べ、率直に前進できる場所です。約8年前、Netflixで私が犯した大きな間違いの一つは、DVDとストリーミングサービスの切り離しを急ぎすぎたことです。そして、何より社員が間違っていると言って納得していませんでした。その後、あれは間違っていたと気付き、異議を唱えることができる環境づくりに焦点を当てる文化(社内の仕組み)に変えました。社員が間違っていると思うことを正直に言えるよう促すのはそれぞれのリーダーの責任です。

For all of our leaders, including me as CEO, our job is to inspire, not to manage. If you’re got high-performing employees, you can broadly set context and focus on inspiration to stimulate the best creativity amongst people to create great ideas that help your company move forward.

CEOである私を含めすべてのリーダーにおいて、すべきことは統率ではなく鼓舞することです。優秀な社員がいる場合、リーダーは環境を幅広く用意し、会社の前進に役立つ素晴らしい考えを生み出す目的で社員の中で最高の想像力を刺激するための激励に力を入れるといいのです。

And the last lesson is to open the books, share information broadly inside the company, so people have the information they need to make great decisions for the company. And it’s all about freedom and inspiring people to serve our customers. 

最後に、隠し事をせずに社内で幅広く情報を共有することです。それでもって、社員は会社のため重要な意思決定をするのに必要な情報を知ります。全ては、のびのび働くこととメンバーに最高のサービスを提供するために。
(※意訳)
https://m.youtube.com/watch?v=BH-Dq50Cz8Q

まとめ

①ルールを設けず、目的を統一

②世界的な多様性を取り入れる

③立場関係なく、YES/NOをはっきりといえる場所

④社員の能力を最大限に引き出す

⑤情報を幅広く共有

そもそもReed Hastingsとはどのような人物なのだろうか?
彼はアメリカ海兵隊に属していたり、非営利団体の「平和部隊」に入隊してアフリカで数学を教えていたりしていた。ここでわかるように、海兵隊のような軍隊はあらゆる情報を共有しなければ統率力が失われ、任務を全うすることができない。彼は海兵隊の訓練を満了することはできなかったが軍隊で学べることは吸収したはずだ。
今回のNetflixの環境づくりの話も、特に伝えたかったことは意見の飛び交う開かれた場所だ。軍隊で学んだ教訓をNetflixに活かすことで社員のつながりが深まったに違いない。これは確実にNetflixの成功の鍵を握っている。
今回の動画では一部しか話していないが、彼の著書『NO RULES RULES NETFLIX and the Culture of Reinvention』では彼のNetflixにおける興味深い考え方が開かれている場所の一つになっている。
(自分は、読んでいる途中だがかなり面白い考え方が書かれているので精読確定)

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