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エドワード・ゴーリーを巡る旅

東京 渋谷 松濤美術館で開催中の『エドワード・ゴーリーを巡る旅』という展示を観てきました。

不思議な世界観と、モノトーンの緻密な線で世界中に熱狂的なファンをもつ絵本作家 エドワード・ゴーリー。
※公式から引用

松濤美術館は初めて訪れたけれど、荘厳な石造りのエントランスがゴシックな彼の作風とぴったりだなと感じました。
建物の中心は吹き抜けになっていて、地下一階から地上2階まで物販ブースや展示スペースになっていて彼の世界観にどっぷり浸ることができます。

彼の絵本の印刷もすごく綺麗だけれど、原画からはその線一つ一つから感じるものがありました。
紙とインクだからこそ生み出される味のような、デジタルなものでは生み出せない空気。

たくさんの素敵な物販に心躍ったけれども『あの原画を飾りたい』というのがいちばんの本音でした。(当然諦めました

正直、美術の展示は自分ではまだ理解しきれないものがあったり、謎にエネルギーを消費して展示の出口近くでは力尽きていることもあったり、逆に展示品もう少し欲しかったなと思うこともあったりしますが、今回の展示はそんなことはなくかなり楽しむことができました。

何より絵本の作品が多いこともあるので絵がわかりやすいのと、世界観がしっかり作りあげられていました。
幼少期の作品も数点ありましたがすでに彼の世界観が垣間見えたように思います。

そして単に可愛いだけでなく、そこには皮肉に近いリアリティがちりばめられていたのもファンが多い所以かも。

建物の世界観から展示数・展示空間の作り方、トータルでとても素晴らしい展示でした。

大きい会場だと、次にどっちに進むべきかわからなくて変な順番で見てしまうこともありますが、そんな場面で的確に侵攻方向をこれまた可愛らしい看板で示してくれたのもとても助かりました。

エドワード・ゴーリーの作品が好きな方は遠方からでも見る価値がありますし、ゴーリーを知らない方でも絵に興味ある方は是非..!

ゴシックなファッションの方もたくさんいて良かったです。

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