見出し画像

アナログで楽しむイラスト

先日、イラストレーターであるいちごもちさんの個展に行ってきました。展示に行くたびに『やはり実際に目で見て作品に触れ合うのはたのしいな』と思います。

僕らが普段イラストを目にするのは圧倒的にSNSが多い。そして実際に作品を目にするのはほんの一瞬!1秒も目は留まっていないと思う。ピャーッとスクロールして次にはもう別の作品が画面には写っている。

そうやって作品が消費されていくのはなんだかもったいないなあと思う。たくさんの作品が溢れている現代だから仕方のないことだし、悪いことでもないと思うけれどその中で一つくらい、一つの作品くらいじっくり向き合って、愛でるというか育てるというかそんな付き合い方をしていきたいなと思う。

展示という空間だと、SNSと違って作品とじっくり向き合える。その絵の線や質感や息遣いをしっかり感じられる。SNSで見たことのある作品でも印象が違って見えるかもしれないし、見えなかった部分まで見えてくることもあるかもしれない。

少しお金に余裕があればその作品を連れて帰って毎日眺める、なんて素敵な生活だと思う。
同じ作品でもその都度観る人の置かれてる状況や感情が変わるから、毎日目を合わせるとしてもその作品を通して感じることも変わるだろう。

SNSが普及してどのくらい、人の心に残り続ける作品があったんだろうかと思う。
忘れられずその人の心に留まっている作品。

そんな作品というか、誰かの生活にそんな彩りを加えられる作品を作りたいな、と改めて思いました。

僕もなかなか絵を連れて帰ることはこれまでなかったし、そういう人たちの方が世の中多いのかなと思う。
けどそんな人たちが少しでも心を動かして連れて帰りたいなと思った時に、気軽に連れて帰れるような作品とか仕組みとか、そんなものを考えながら今日も制作していきます。

そのためには自分の癖を作品に落とし込まないとな、と最近意識しています。
『くせ』ではないです。『へき』です。『フェチ』ともいうのかな。

自分の癖をどっかりと魅せている作品が誰かの心に引っかかるんだろうなと思うし、そんな作品に僕は心の引っ掛かりというか興味というか、そういうものを感じてるように思います。

その癖をうまく出すために技術を磨いていくし、自分の癖を突き詰めていきたいな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?