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酒に酔わなくなった | 15分で考える音楽以前のこと(26)

とにかく酒が好きでたまらなかった。熱いものが胃に落ちる感覚、脳がしびれる22時半、ふわふわとした帰り道。しかしコロナが流行って禁酒してみて以降、どうにも体質的に酔い方が変わった気がする。

今までは一杯ずつ、階段を登るように酔っていった。飲めば飲むほど、正比例して酔いも回る。しかし最近は酔うというよりも胃が膨張する感覚だけで、浮遊感を感じられなくなった。それでも酒の場は楽しいので調子に乗って飲み続けると、寝る前に耐えられず吐いてしまう。

これは酒を飲まない人達が言っていた、「酔わないから面白くない」とか「酔う前に気持ち悪くなっちゃう」ではないか!まさか、この自分がそっち側に行くとは!

しかし、じゃあ飲みに行かないかと言われると、そういうことでもないのが不思議なところだ。ただ、飲むペースも量も圧倒的に落ちたため、経済的で理性的な酒飲みに成長したとも言える。オーダーするのも冷えたビールではなく熱燗やホットのウーロンハイである。円熟味がある。

こうやって大人の階段を登り、果ては吉田類みたいになれたりしないのだろうか。俺は吉田類みたいになりたいよ。

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