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「思いやること」と「気を遣うこと」は違うよね

釣りをする女

自分の趣味を人に押し付ける人って嫌な人ですよね。いやあ、はい、すいません。押しつけたわけではないんですけれども、私、妻を釣りに誘ったことがあって。

自分は釣りが好きなので、妻にも好きになってもらえたら一緒に釣りも出来て楽しいし、いいなあーという結構軽いノリで、ちょっと今日一緒に行ってみませんか?みたいな感じでお誘いしたことがあったんです。

一緒に行ったはいいけど、ほぼ初めての渓流釣り体験だったから、すっごい苦労して山を登ってたんですね、妻。事前に山に行くための必須道具も揃えてあげるでもなく、まあ長靴さえ履いとけば行けるさ!みたいな感じで言っちゃてたから、もう大変で。めっちゃ雪が残ってたから滑るんですよね。しかも斜面めっちゃあるし、ほんとすいません。でも当時の僕は僕で、あんまり気を遣いすぎるのもどうなんだろうか?とか思いながら生きてきたので(知らんがな)、妻が苦労して登ってるのを横目に見ながら、「まあなんとか来れるだろう」と、良い言い方をすれば妻を信じて、悪い言い方をすれば完全に放置して、サクサク歩いて釣りをしたわけです。すいません。

やっぱり強い女でした。ちゃんと登ってきたんですけれども、いやあもう、そりゃあねえ、その顔になるよね、という顔で、ごめんねほんと。すいません。
で、まあそこからはちょっとゆっくり、一緒に釣りを楽しんでいる感じで、妻にも釣竿を持ってもらったりしながら一緒に山を歩きました。今年、それ以来2回目の釣りに一緒に行ったんですけど、このときのことを思い出すとよく一緒に行ってくれたなあと思ってます。楽しかったね。ついてきてくれて、ありがとう、また行こうな。

阿仁では、4月で雪が解けるなんて甘い話はなくて、5月になってもやはり雪は残っています。いわんや山では、です。雪の上を歩きながら渓流釣りをすることもしばしば。普通、氷を持参して釣った魚の鮮度を落とさないようにするんですが、この4、5月の釣りでは、そこらへんの雪を氷の代わりに使います。なんだか自然のものを道具として使うのっていちいち感動します。もちろんそれもマタギの人に教えてもらいました。

絵は釣りをする女、つまり妻です。腰のひけ具合が好きです。

見にきてくれてありがとうございました。また明日もやってます。


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秋田県の阿仁という地域の絵を「狩猟採集民の絵」として載せています。 さっと見ていってください。 6月16日〜7月15日まで、毎日朝7時更新…

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