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客先常駐先の指揮命令系統がおかしい事を社長に言ってみたら

こんにちは。

筆者が前に所属していた会社は客先常駐メインの企業でした。
その時の社長に「指揮命令がおかしい(偽装請負)ではないのか?」と伝えた時の録音が残っておりましたので、文字起こしとして書きます。

殴り書きした部分もあるので日本語おかしいところもあります。

2018年5月28日~

社長とのLINE

LINE晒し

■筆者:

私がまだ客先常駐し始めたばかりの頃のLINEですね。前会社の社長によると多重下請、偽装請負は昔の話だと言われました。

昔の話じゃないような気がするが…


2019年1月26日~ 録音文字起こし
■筆者:
あとは何か、指揮命令系統がおかしいなと思ってますね。
本来は派遣契約を結んでいる会社からの命令を受けなくちゃいけないのに、なぜかもう1つ上位の会社(準委任契約)の人から「アレコレやって」と言われたり、なんかちょっと違和感を感じる部分があります。

■社長:
まー、でもその、指揮命令系統はたしかにそうなんだけど、・・・そうだよ?
そうだけど、そんなのは、あのー、
なかなか仕事を効率していく上でさ、そうじゃないことだってあるだろうし、きっちり行くというのは、あのー、
筆者君がそこを気にする必要は俺はないと思うけどね?

気にする事によってむしろ、ストレスになるじゃん?

■筆者:
うーん・・・

■社長:
どうでもいいと思うんだけど俺。
なんでそれが気になるの?

■筆者:
いやー、いろいろ法律を調べていたら・・・

■社長:
法律とか調べてそういうルールが法律上なっているとしてもさ、それが筆者君に何がいけないわけ?

■筆者:
いやー、その・・・自分にはどうって事はないんですけど・・・

(問題あるはずなのだが、緊張していて説明できなかった(言い訳))

■社長:
でしょ?そのどうでもいい事を気にする事によって、筆者君のストレスになるわけでしょ?
なんであの人こんなことするんだーと。

■筆者:
けど、現実問題として法律に反しているわけですよね・・・?

■社長:
法律には反しているかもしれないけど・・・ほんなら何?
道路の横断歩道で赤信号で渡っている人をさ、「あの人法律に反してるー」とかいちいち思うわけ?

■筆者:
まあー、あまり思わないですけど・・・

■社長:
うん、それはさらっと流すべき話でしょう?
夜ご飯を家でたべている時にさー、「今日も横断歩道を無視していた人おったなー、なんでだろうなぁ~? いいのかな、そんな事してー?」とかいちいち思っていたらさ、ストレスじゃん?
ストレスになるだけだし、その筆者君の考え方は俺はよろしくないと思う。

■筆者:
うーん・・・

■社長:
たしかに筆者君の言う通り、法律ではこうだ、ルールはこうだ、とか社会的にもちろんある。
あるけど、それはあくまでも法律とかルールと言うのは別に正義ではないのだよ。
わかる?

■筆者:
正義ではない・・・?

■社長:
正義と真実とルールとは全くの別物だからね、わかる?
ルールというのはさ、交通ルールとか派遣法とか全ての法律というのは人間が勝手に作ったルールじゃん?誰かが。
神様が作ったわけではない。

だから、ただの取り決めなんだって。だから正義とは違う。全然別物なんだって。

■筆者:
はぁ・・・

■社長:
だからといってルールを破っちゃいけないとは言ってないよ。
ルールは守らなくちゃいけないけど、周りにルールを守らない人がいても、キミがそれを気にする必要は無い。

筆者君がルールを変えられるのパワーを持っていたらいいよ?だめだろーと正せと。
筆者君にそのパワーがあればいいけど、無いでしょ?

■筆者:
まぁ・・・

■社長:
無理でしょ?ペーペーなんだから。そうやろ?
だからそんな事(偽装請負の事)を気にしてても何にもならんのだって。
マイナスにしかならない。


・・・(3分くらいの空白)・・・


■社長:
筆者君がストレスに感じるところではないと思う俺は。
だってぶっちゃけさ、お客さんのところにいろんな会社の人がいてさ、いろんな人がいろんな仕事をしてその1つのプロジェクトをさ、膨大なお金をかけてさ、プロジェクトを完成させようと頑張っているわけじゃんか?
で、その中でさ、法律通りに厳密にいかないところというのはあるよ、世の中。たくさんあると思うよ俺は。

よくはないけど、それを筆者君、この若い筆者君がだよ、いちいちそんな細かい事を気にしていては生きてけれーへんに。

どう?

■筆者:
まあ、そうかもしれないですけど・・・

■社長:
納得がいかない?今の説明では。

■筆者:
んー・・・
(筆者の頭が固まっている)

■社長:
筆者君としてはさ、指揮命令がどこの会社とかよりもさ、指揮命令してくれる人が自分と相性がいい人の方がいいんじゃないの?

筆者君にとって法律なんてどうでもよくない?
自分にとって優しい人、自分にとって得な人が指揮命令してくれる方がいいんじゃないの?

そんなもんどこの会社かなんか関係ないんじゃない?と俺は思うけど??


・・・・・・・・・・

以上が録音文字起こしとなります。

文字起こししてみたら私コミュ障だなと思いました。はい。

社長の言っている事を要約すると「余計な事を考えずに客先常駐で仕事しろ」という事なんでしょうかね。当時の私はどのように社長に言い返せばよかったんでしょうかね・・・。



■筆者の疑問点

・仮に労災が起こってしまった場合は労基署に報告義務があるはずなのだが、偽装請負がバレないように隠蔽工作をするのだろうか?

・派遣先が違法派遣を受けた時に「労働契約申込みみなし制度(派遣先が派遣労働者に対して雇用契約を結んだという)」というのがあるはずである。この制度が上手く作動しているのであれば、大多数の派遣労働者や準委任契約(SES)の労働者が大企業の正社員になっているのではないか?だが現実はこの制度が全く作動していない?労働契約申し込みみなし制度の作動のさせ方がハードル高いのだろうか?

 「あー!お前は指揮命令権が契約上無いのに俺に指揮命令をしたー!今日から俺はお前の会社の正社員や!」…さすがに申し込み見なし制度はこんな単純な制度ではないか…

・法律を守っていたら仕事にならん!…というのであれば、まずは現行のルールを守ったうえで偽装請負の合法化などを訴えるべきではないのか?なぜ世間に訴える努力もせずにルールを破ろうとするのか?(そんな努力するよりもルール破った方が楽だからか?)

・偽装請負、多重下請を徹底的に無くすためにはどうしたら良いのだろうか?

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