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路線バスで巡るコッツウォルズ🇬🇧イギリスの2泊3日旅 【レンタカーなし、タクシーなし、車なし、ツアーなし】

こんにちは。浮遊するまんまるです。
先日まで、12日間のヨーロッパ旅行に出ていました。フランス、オランダ、イギリスを巡りました。

その中でも特に良かったのはイギリスのコッツウォルズ。美しい田舎の風景と、はちみつ色の石造りの家が並ぶ人気のスポットです。

しかし、コッツウォルズの難点は交通機関が発達していないこと。
結論、路線バスと徒歩のみでコッツウォルズを旅行することは可能です。しかし、気力と体力と忍耐力が必要です笑。

コッツウォルズを個人で、しかも車なしで旅行するネットに情報があまりなく、とても苦労したため、今からその方法を記録します。

コッツウォルズはまた行きたいと思える、とても素敵な場所でした。興味がある方の参考になれば幸いです。

*2024年6月時点の情報です。最新の情報は各自でお確かめください。私のおすすめはGoogle mapのルート検索。最新の情報になっていることが多く、今回の旅でもだいぶ助けられました。


なぜコッツウォルズに行くことにしたのか?

今回が初めてのイギリス旅行。ヨーロッパを回っていたら、イギリス旅行に充てられるのは4日しかないことに気づきました。
性格的に「都会では幸せを感じない」ということはわかっていたので、ロンドン観光は諦め、観光できそうな田舎を探していました。

そんな中見つけたのがコッツウォルズ地方。ロンドンから近く、古き良きイギリスが味わえるということで、さっそく情報収集を始めました。

コッツウォルズの交通手段

コッツウォルズは田舎のため交通機関が発達していません。そのため、観光する方法として考えられるのは、調べた限りだと下記の通りです。
それぞれの方法について詳しく書いていきます。

①レンタカーをロンドンから借りる
②タクシーを事前にチャーターする
③ロンドン発のバスツアーに参加する
④路線バスと徒歩(今回旅した方法)

①レンタカーをロンドンから借りる

ロンドンからコッツウォルズへの入り口である「モートンインマーシュ(Moreton-in-Marsh)」駅の周りには、レンタカー会社がありません。
したがって、モートンインマーシュ以外の場所でレンタカーを借りる必要があります。一般的には、ロンドンで借りてコッツウォルズまで運転します。

コッツウォルズの中では大きな都市の「Stratford-upon-Avon」にはレンタカー会社があります。しかし、Stratford-upon-Avonで借りて同じ場所で返すことは可能ですが、モートンインマーシュで返すのは不可となっていました。

なぜこんなにレンタカーに詳しいかというと、ロンドンからモートンインマーシュに向かう電車の中で、レンタカーを借りようと必死に調べていたからです。旅行の計画を当日に考えるって本当に悪い癖…笑。
しかし、前述の理由から、そもそもモートンインマーシュで借りられないことがわかり、諦めました。

また、イギリスではマニュアル車が普及していることにも注意してください。一応レンタカーサイトではオートマ車も選択できますが、割高になります。特に直前だとマニュアル車しかない可能性があります。

②タクシーを事前にチャーターする

コッツウォルズでは流しのタクシーが拾えません。理由はそもそもタクシーが走っていないからです。Uberも試してみましたが来ませんでした。

モートンインマーシュ駅にタクシーの連絡先が書かれた紙が貼られていましたが、タクシーが来ない可能性が高いです。
実際、電話していたカップルも「どこも捕まらないね」と話していました。どうしてもモートンインマーシュ駅でタクシーを拾いたい場合は、電話でアタックしてみるか、観光案内所に相談してみるのがいいと思います。

ネットを調べてみると、事前にタクシーをチャーターしている方がいました。タクシーを使いたい方は、事前にタクシー会社に問い合わせることをおすすめします。

③ロンドン発のバスツアーに参加する

効率的に観光地を回りたい方、ロンドン発で日帰りで楽しみたい方はツアーに参加するのがおすすめです。自分で手配するよりも楽だと思います。日本語ガイドがつくものもあります。

私の場合、モートンインマーシュ行きの電車をすでに取ってしまっていたことと、ツアーで回らないような場所に行きたいと思ったので、使いませんでした。

④路線バスと徒歩(★今回旅した方法)

1時間に1本くらい路線バスが走っています。1回2ポンドで乗車可能です。
下記で詳しい旅程を書いて行きます。

実際の旅程(2泊3日)

1日目:ロンドン→モートンインマーシュ→ストウ オン ザ ウォルド(Stow-on-the-Wold)→モートンインマーシュ→ストラットフォード アポン エイボン(Stratford-upon-Avon)

ロンドンからコッツウォルズに行くには、Great Western Railwayという鉄道を使って、ヴィクトリア駅からモートンインマーシュ駅に向かいます。

この電車ですが、私はヨーロッパの交通機関の検索や予約ができる「Omio」というサイトを通じて事前に予約しました。
Omioのサイト https://www.omio.com/

*注意*
この鉄道、運休や遅延が多発します。
私の前後の電車は運休になっていました。運休になったら、次の電車の空いている席に座れるようです。

事前に席を予約すると、乗る駅と降りる駅の情報とともに赤色で表示されます。
緑色の席は空いているので誰でも座れます。
乗務員によるチケットの確認があるので、無賃乗車はNGです。

モートンインマーシュ駅に着いたらバス停に向かい、801番のバスでストウ オン ザ ウォルド(Stow-on-the-Wold)に行きました。(地図①)

鉄道のモートンインマーシュ駅

*注意*
正しいバス停の位置はここです。ルート検索で表示すると、なぜか間違った場所が出てきます。鉄道のモートンインマーシュ駅を出て、左の方に行ったところです。
https://maps.app.goo.gl/exDeDjkTMBnLNQb78

801番のバスの時刻表は、下記のバス会社HPからダウンロードして確認できます。

*注意*
月曜日〜土曜日は1時間に1本、日曜日&祝日は2時間に1本と時刻も頻度も異なります。

ストウ オン ザ ウォルドではアンティークショップを巡りました。他のところと比べると観光地感は少なめなので、観光がメインの方は他の街に行ってもいいかもしれないです。(私は仕入れメインの旅でした)

ストウ オン ザ ウォルドから801番のバスでモートンインマーシュに戻り(地図②)、ストラットフォード アポン エイボン(Stratford-upon-Avon)へ向かいます。

*注意*
ストウ オン ザ ウォルドのバス停の位置が一時的に変わっていました。バス停の周辺をキョロキョロしていたら、「昨日からバス停の位置変わってるよ」との張り紙が。旅の途中はスマホだけではなく、周辺もくまなくチェックすることをおすすめします。

この時に使ったのは、鉄道のGreat Western RailwayでEveshamまで向かい、28番のバスに乗って行く方法です。(地図③)
時間帯によっては遠回りしないで行ける51番のバスがあるので、Google mapでお確かめください。

鉄道が2時間遅れ、ストラットフォード アポン エイボンの宿に着いたのは19時過ぎ。しかし、この時期は22時ごろまで明るいので、まだ日中という感じです。街中をぶらぶらと散歩しました。

ストラットフォード アポン エイボンはシェイクスピアの生家があることで有名。コッツウォルズでは一番栄えている都市らしく、観光スポットや飲食店がたくさんありました。

個人的に一番気に入ったのはこの都市で、ここで2〜3日過ごしてもいいなと思いました。

街歩きできる通りがいっぱい
シェイクスピアの生家
クリスマス雑貨専門店

今回泊まった宿はこちらです。宿のHPから直接予約しました。イギリスの田舎らしい可愛いお部屋で、リラックスして過ごせました。

ドアのステンドグラス
21時30分に部屋から見えた夕焼け
枕元の本を読んでまったり

2日目:ストラットフォード アポン エイボン(Stratford-upon-Avon)→チッピングカムデン(Chipping Campden)→エブリントン(Ebrington)

朝はイギリスの伝統的な朝食(traditional breakfast)からスタート。トースト、紅茶、コーヒーはセルフサービスです。(到着時に伝統的な朝食か、クロワッサンか、パンケーキか選ぶことができます。)

朝食会場

朝から2番のバスを乗り継いでアンティークショップへ向かいます。買い付けをした後は、チッピングカムデン(Chipping Campden)に行きました。(地図④)

*注意*
この2番のバスですが、運転手さんの機嫌が良かったのか、15分も早く目的地まで連れて行ってくれました。ということは、他のバス停は発車時刻よりも前に通り過ぎたということ…。
私以外の乗客はおらず、朝はいつも乗る人がいないからそうしてくれたのかも。
発車時間はあまり当てにならないですね。

チッピングカムデンでは、街歩き、アンティークショップ、カフェを楽しみました。

1時間ほど歩いてエブリントン(Ebrington)に向かいます。(地図⑤)道の途中には「farm shop(道の駅みたいなやつ)」がポツポツとあるので、途中で買い食いしながら歩くのも楽しいです。

日本のイチゴに遜色がないくらい美味しい

さて、宿に到着です。今回はこちらのairbnbを予約しました。

エブリントンは観光地されておらず、他ではあまりなかった茅葺きの家が見られました。お庭も素朴な感じで素敵。田舎っていいなぁ。

屋根の上にさりげなく
ステンドグラスの街灯

3日目:エブリントン(Ebrington)→モートンインマーシュ→ロンドン

朝から優雅な朝食をいただきました。優しいおばあちゃんが運営しているairbnbで、温かみのあるサービスをしてくれました。

インテリアがかわいい

イギリスの孫気分を味わった後は、モートンインマーシュまで狂気の3時間ウォーキングです。(地図⑥)

なぜエブリントンの宿を取ったかというと、「モートンインマーシュまで歩ける距離だな」と思ったからです。この地域はバスが通っていません。歩くのがきつい方は、タクシーを事前に用意しておくか、ヒッチハイクをするのがいいと思います。

バックパックを背負ってイギリスの田舎道をひたすら歩く
アンティークショップがあるはずだった場所。
ベンチしかなかった
道中に圏外になったので、案内板を頼りに歩みを進める

無事にモートンインマーシュ駅に着きました。街のアンティークショップを楽しんだあとは、鉄道でロンドンに向かいます。

電車は奇跡的に時間通りに運行していました。オックスフォードから乗ってくる人が多く、電車は座れない人も出るほどでした。

コッツウォルズ旅、お疲れさまでした。

イギリス観光の際は、ぜひコッツウォルズへ!🇬🇧

コッツウォルズに来て思ったのが、「自分の価値観や美的センスに影響を与えたな」ということ。

私は都会ではなく、田舎に幸せを感じることを再認識しましたし、雑多な中にある美しさが自分が表現したいことだと気づきました。機会があればまたコッツウォルズに行きたいです。

旅の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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