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【歌詞翻訳】中国版プデュ創造営101 卒業ソング「風立ちぬ」 高橋優ヤキモチ中国版歌詞 日本語訳

「プロデュース101」とは韓国発の公開オーディション番組。番組終了後、日本人3人を含むアイドルグループ「INTO1」がデビューしました。

これまで私が訳してきた音楽から分かるように、小さいころから私自身あまり「アイドル」というものに傾倒したことがなかったのですが、全く中国語を分からないまま中国に渡った経験があるからか、中国語をまだあまり理解していないなりにダンスの実力と努力で上位獲得しデビューした3人に感動しましたし、中国では何かと風当りの強い日本人がデビューしたことがうれしくて、動画サイトでいくつか動画を漁るうちにこの動画に辿りつきました。

今回は最後の「卒業ソング」として歌われたこの曲、高橋優のヤキモチの中国版「起風了」(風立ちぬ)を和訳します。

もともとは海賊版的に「米果」ミーグォという人が中国語の歌詞をつけ、日本語にすると何とも言えない名前になってしまうのですが「買辣椒也用券」(唐辛子買うのにもクーポンを使う)というアーティストが歌ったところ人気になった曲。
個人的には「蘇打綠」(台湾の有名バンド)のボーカル吳青峰のカバーが一番好きですが、さまざまなアーティストがカバーしています。

日本語のもともとの曲とは大きく異なりますが、中国版のこの歌詞、きっとみんな好きなはず。



這一路上走走停停 順著少年漂流的痕跡
邁出車站的前一刻 竟有些猶豫
不禁笑這近鄉情怯 仍無可避免
而長野的天 依舊那麼暖 
風吹起了從前
少年が漂流した痕に沿って この道を進んでは立ち止まる
駅から一歩踏み出す瞬間 思わず躊躇してしまった
故郷に近づいて怖気づく自分が可笑しいけれど 仕方ない
長野の空は 今もこんなにも温かくて
風が昔を吹き抜けていった

從前初識這世間 萬般流連 看著天邊似在眼前
也甘願赴湯蹈火去走它一遍
如今走過這世間 萬般流連
翻過歲月不同側臉 措不及防闖入你的笑顏
この世界を知った時 すべてに夢中になって 空は目の前に広がっていた
どんな危険を冒してでも一目見て回りたかった
この世界を見てきた今 すべてが名残惜しい
歳月の別の一面を見た僕は 君の笑顔に飛び込まずにいられない

我曾難自拔於世界之大 也沉溺於其中夢話
不得真假 不做掙扎 不懼笑話
我曾將青春翻湧成她 也曾指尖彈出盛夏
心之所動 且就隨緣去吧
逆著光行走 任風吹雨打
世界の広さから抜け出せずにいた おとぎ話に溺れていんだ
嘘か誠か分からないまま 逃げ出しもせず 笑われるのも恐れなかった
青春を捧げて「彼女」を築きあげた この指で「夏の思い出」も弾いたけど
心の向かう先は 縁にゆだねよう
光に逆らい 雨風に負けず進むんだ


短短的路走走停停 也有了幾分的距離
不知撫摸的是故事 還是段心情
也許期待的不過是 與時間為敵
再次看到你 微涼晨光裡 笑得很甜蜜
短い道を立ち止まりながら進んでいたのに 随分遠くまで来てしまった
なぞっているのは物語なのか気持ちなのか分からない
けれど期待しているのは多分 時間を敵に回すこと
もう一度会った君の笑顔は 少し冷たい朝の光の中輝いていた

從前初識這世間 萬般流連 看著天邊似在眼前
也甘願赴湯蹈火去走它一遍
如今走過這世間 萬般流連
翻過歲月不同側臉 措不及防闖入你的笑顏
昔この世界を知った時 すべてに夢中になって 空は目の前に広がっていた
どんな危険を冒してでも一目見て回りたかったんだ
この世界を見てきた今 すべてが名残惜しい
歳月の別の一面を見た僕は 君の笑顔に飛び込まずにいられない

我曾難自拔於世界之大 也沉溺於其中夢話
不得真假 不做掙扎 不懼笑話
我曾將青春翻湧成她 也曾指尖彈出盛夏
心之所動 且就隨緣去吧
世界の広さから抜け出せずにいた おとぎ話に溺れていたんだ
嘘か誠か知らないまま 逃げ出しもせず 笑われるのも恐れなかった
青春を捧げて「彼女」を築きあげた この指で「夏の思い出」も弾いたけど
心の向かう先は 縁にゆだねよう


晚風吹起你鬢間的白髮 撫平回憶留下的疤
你的眼中 明暗交雜 一笑生花
暮色遮住你蹒跚的步伐
走進床頭藏起的
画中的你 低着頭説話
夜風が君の白髪をなでて 思い出がつけた傷跡を癒す
君の眼は光と闇を映し 花が咲くように笑う
陰る太陽が君のふらつく足並みを遮るけど
枕元に隠された
絵の中の君はうつむきながらこう言うんだ

我仍感嘆於世界之大 也沉醉於兒時情話
不剩真假 不做掙扎 無謂笑話
我終將青春還給了她 連同指尖彈出的盛夏
心之所動 就隨風去了 以愛之名 你還願意嗎
いまだに世界の広さに驚いている 子供の頃に聞いた甘いささやきにもまだ酔っている
嘘か誠かなんて棚に上げて 逃げ出しもせず 笑われることも気にもしていない
ようやく今まで引きずった青春を「彼女」に返したよ 「忘れがたい思い出」も一緒に返すよ
心の向かう先は風にゆだねよう これが愛だと君はまだ受け入れてくれるかい?

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