30歳を迎えたスタートアップのPMが教えるTIPS 3選
こんにちは!アル株式会社でNFTプロジェクトのPdMをやっているワープくんと申します!
私事ですが、つい先日30歳になりました。世間から見ればまだまだ若造なのですが、一つの区切りかと思って最近考えているTIPSのようなものをまとめてみたいと思います。
※ちなみにこのnoteのヘッダー画像はアルで一緒に働いているnoouchiさんの作品です。めちゃくちゃ仕事もできて、コミュニケーション力も高くて、その上に素敵な絵も描けるなんて、最早嫉妬もできません。
こんな人に読んでもらえたら嬉しいです
社会人1~3年目ぐらいの方
新規事業を担当している方
PM等のディレクター職に就いている方
そもそもお前は誰やねん?
アル株式会社という会社で主に下記のような業務経験してきました。(上に記載しているものほど直近です)
NFTプロジェクトのPdM
新規サービスのPO
新規サービス立ち上げ時のディレクターリーダー
サービス改善の開発ディレクター
YouTube動画事業の立ち上げ
アライアンス企画の営業提案・企画・進行ディレクター
経理・人事・総務といったバックオフィス業務全般
元々バックオフィス系の出自だったのですが、ここ2年ぐらいはPM系の職種を担当しています。まだまだPM業としては半人前ぐらいですが、スタートアップという濃い環境で修業していることもあって、結構色々な経験をさせてもらっています。
そんな自分が発見したTIPSを3つ紹介させていただきます。
1.「人をサポートしたい」という人は「人にサポートされる」経験を持った方が良い
「自分は先頭に立つよりも人のサポートをする方が向いているタイプだな」と思っている方は一定数いると思います。というか、僕自身もそう思っているタイプです。
この思考は社会人経験が少ない若い方が持ちやすいという印象です。そういった方は「まずは自分がサポートされる側になる経験をした方が良い」です。できれば、新規事業の責任者や一機能の責任者等の一定のチームのトップになるのがより良いです。
これは実際になってみるとわかるのですが、責任者の立場というのはかなり孤独な立場です。真面目な人ほど「自分は責任者なのだからしっかりしなくてはいけない」というプレッシャーに苛まれて周囲のサポートをうまく受け付けられなくなってしまいます。
こういった視点を一度経験しておくと「この人は今孤独だろうから積極的にサポートしていかないといけないな」という視点を持つことができます。
知識として知っているだけはなかなか対応しにくいことなので是非体験してみていただけると良いと思います。スタートアップほどそういった経験をするチャンスは回ってきやすいのかなと思います。
2.サービスにおける「想い」とは「既にあるもの」ではなく「あるように振る舞う内にできるもの」
特にPO等を担当することになり、サービスの方向性を決めていくときには「サービスを通じてこういった社会を実現したい」というビジョンや「想い」のようなものが必要になる機会が増えてきます。
これは自分もそうなのですが、「想い」が初めからある人というのは少ないと思います。僕は原体験とか全然ないです。ある人が羨ましいです。ずるいよ。
ですが、「想い」とは実は初めから持っているものではなく「あるように振る舞う内にできているもの」だったりします。多くの人が「思想が行動を規定する」と思っていますが、実は「行動が思想を規定する」の方が正しいです。
人間は単純に接触回数が多いものほど深く思い入れができるようになっていきますので、サービスに関する領域の知識や慣習に触れまくって、界隈にどっぷりハマり続けることで段々と「想い」が形成されていきます。
「サービスのPOを任されたものの、領域に対してあんまり思い入れないんだよな…」と思っている方はまずはとにかく周辺領域の知識をつけて、界隈の人の話を聞きまくり、「想い」を無理やりにでもひねり出してみることから始めるのがオススメです。
3.本当に良いプロダクトは「自分が作ったとは思えないもの」ではないか?(という仮説)
TIPSを紹介するといっておきながら、最後は自分の中でもまだ仮説段階の考えです。
PM等のディレクター職のよくある悩みとして「自分は実際に手を動かしているわけではなく、デザイナーさんやエンジニアさんがいないとサービスを作れないので、自分はサービスを作ったといえないのでは?」というものがあります。
僕もご多分に漏れず新規事業の度に「自分が作ったとは言えない事業/サービスだな~」とうっすらと思っていました。(客観的にみればそんなわけないんですが、主観的な感覚の話です…)
なので、個人的な目標として「心の底から自分が作ったと胸を張れるサービスを作るぞ!」と思っていました。
しかし、最近は「自分が作ったと思えてしまうサービスって自分がサービスの限界になってしまうのではないか」と考えています。そもそも、PdMやPOの仕事とは「サービスを作ること」というよりも「サービスの方向性を導くこと」なので、実作業の部分はできるだけ人に任せた上で、最後の責任だけとる方が絶対に正しいものができると思います。
ただし、これはまだ仮説段階であり、今開発しているNFTプロジェクトで試していることだったりします。今やっているNFTプロジェクトが上手く行った暁には仮説が実証されたということにします。
さいごに
このようなnoteを書こうと思った一因として、社会人になってから最初の上司との初めての1on1で言われた言葉があります。
まだまだこのときの上司のようにはなれていませんが、このnoteがあることでこれから頑張ろうとしている方の時間が少しでもショートカットできたら嬉しいなと思っています。
サポートしてもらえたら、マンガを買います!!