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映画ゆるキャン 感想

2022/7/9
映画ゆるキャン△を見てきた
今回はその感想など。(ネタバレ注意)

大人になった野クル面々とその人間模様

今回の映画、設定面がかなり現実的。
それぞれが仕事に邁進する描写は現代の社会人そのもの。
住んでいるところも地元山梨から名古屋までとなんとか通える活動範囲になっているのがリアリティがあり、ファンタジー要素は入らない。

個人的には、しまりんと千明がよく会話する仲にまでなっているのが良い。最初はあんなに毛嫌いしてたのに笑
犬子と鳥羽先生も同じ教師の立場で会話してるのも大人ポイントかも。

ストーリーに関しては可もなく不可もなく
いい感じに山あり谷ありで最後はハッピー。
この作品の見るべき点は先述の人間模様にあって、話の結果ではないというのが作り手側の思いなんだと感じた。

作品の成長と我々自身の成長


ゆるキャンがアニメ放送されてから約5年、作品はヒットしてキャンプは大ブームになり、我々視聴者もテレビの前から大自然へと「聖地巡礼」することとなった。
その時間は作品自体を変化させたし、視聴者の私たち自身も成長させたのだと思う。

きらら作品と言うと、端的に言うと「かわいい女の子がわちゃわちゃした日常を過ごして、見ているオタクもそれで幸せな気分に浸る」のが普通なのだ。
しかし、ゆるキャンはその枠には収まらなかった。オタクのための作品からキャンプ漫画の金字塔にまで登りつめた。
そのため、アニメの2期あたりからキャラ同士の絡みはマイルドに、キャンプの描写はより万全な作品となっていったように感じている。

それを誰が望んだ訳では無いが、作品の成長と言えるものだろう。

もう一つ、我々の成長。
5年あれば高校生も社会人になる。
オタクも立派なキャンパーになる。
私たちの目線もまた変わっていくのだ。

以前ほど「萌え」の漫画やアニメは見なくなったという人、キャンプを重ねてすっかりオタクは卒業したという人も出てくる。

そういう人たちが見たいゆるキャンはどんな物語だろう。
今回の映画はそれらの成長と変化の終着点として生まれたように感じた。

結局この作品は面白いの?

自分は今回こう聞かれると言葉に詰まる。
ファンタジー要素がなく、ストーリーの見せ場もなく、きらら作品的な萌え要素もない。

でも自分はこう答えたい
「ゆるキャンが好きなら絶対見て」

実は映画本編を見るまで本当に不安だった。
何なら映画の前半も不安だった。
元々のゆるキャンの世界観や雰囲気がなくなっていないかとかなり心配していた。

しかし、後半にいくにつれて野クルメンバーの変わらないところや、キャンプ場と自然の描写を見ていて、やっぱりゆるキャンはこうだよなと納得して終えることが出来た。
それで十分。

後は、
自分もキャンプ行きたい!

以上!

追記

自分はやっぱり最後のシーンが良かった。
「いいキャンプ場になったな」というセリフ
もちろん、ストーリーの締めとしての言葉だけど
ゆるキャンというコンテンツ全体に向けての言葉な気がして勝手にエモくなってた。

作品に携わった皆様、本当にありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。

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