日本酒フェア2024 公開きき酒会の感想
どうもこんにちは。
7月6日に日本酒フェア2024へ行ってきました!今回は公開きき酒会の様子をリポートしたいと思います。
きき酒についての解説も入れつつ臨場感ある感じでお伝えしますが、前置きとしては長いのでお酒の感想だけ見たい方は3章からご覧ください。
目次
1.概要
2.会場の様子・きき酒のやり方
3.受賞酒の傾向と短評
4.個人的に注目のお酒
5.おわりに
1.概要
公開きき酒会は正式名称が「令和5酒造年度 全国新酒鑑評会 公開きき酒会」であります(長い)。
そもそも毎年の新酒の出来を評価する全国新酒鑑評会が4月〜5月に広島県の西条で行われており、今回の公開きき酒会は新酒鑑評会で入賞したお酒を一般向けにお披露目する場となっているのです。
今年は392点が入賞し、そのうち195点が金賞という結果となりました。公開きき酒会はその全てをきき酒することができてしまう夢のイベントなんです!
私は完全に趣味での参加ですが、中には杜氏さんや飲食業界の方々も来られるようですね。
2.会場の様子・きき酒のやり方
昨年と同じ池袋サンシャインでの開催となりました。
10時からの開始に合わせ9時半に現着しましたが、既に列ができています。QRコードチケットを確認したらパンフレットがもらえます。
パンフレットにはきき酒のやり方と今回出品されている受賞酒の一覧がまとめてあるので、並んでいるうちにチェックしましょう。
さあ、いよいよ始まりました!
お酒は地域ごとのブロックに別れていて、好きなエリアから回れます。東北が大人気で混雑しやすいですが、それ以外はゆったりと回れます。3時間あるので焦らず行きましょう。
例年はプラカップにお酒が小分けに注がれていましたが、今年はスポイトを使って各自渡されたお猪口に入れる形式となっていました。
香りと味をみたら、吸水ポリマー入りのカップに吐き出します。美味しいしもったいなくて飲んじゃうのも分かりますが、400点近くありますので慎重に。本当に好みだったものだけにしておくと良いでしょう。
始まると皆さん真剣に味わい、メモや写真で記録をとっていきます。ここで最初にもらったパンフが役立ちますね!
きき酒を進めていくと、金賞酒の基準や各県ごと特色が見えてきます。
鑑評会で金賞をとるために、県内ではオリジナルの酒米を開発したり、気候に合わせた酒造りを共有したりしています。そうした研究を重ねることで、各県のお酒の特色がブランド化され観光産業にも貢献していくわけですね。
3.受賞酒の傾向と短評
さて、今年の金賞酒と上位県の個人的な短評をまとめてみました。
金賞酒⋯近年は福島や山形の甘口寄りが受賞傾向だったが、今年はオーソドックスな淡麗辛口を評価した模様。
兵庫県…灘の酒に代表される淡麗辛口が評価され、最多金賞となった。昨年までの傾向を意識してるのか、以前の酒質と比べると若干甘みが増した印象。
福島県⋯濃厚甘口が得意で9年連続最多金賞を経験した福島が、今年は辛口で勝負に来た。金賞数では兵庫に及ばなかったものの、入賞数は最多となり実力を示した。
山形県⋯昨年最多金賞だった山形。今年も淡麗甘口のスタイルを変えずに臨んだと思われる。金賞数は3番目ではあったがオリジナル酒米「雪女神」が山田錦に劣らず評価されていると感じる。
4.個人的注目の県、酒蔵
結果としては入賞と金賞で別れてしまうのですが、並んでいるお酒はどれも秀逸な仕上がりです。鑑評会の評価は一つの切り口として、個々人で好みのお酒を見つけるのが一番の醍醐味だと思いますよ。
個人的に素晴らしかったのは北海道、秋田、栃木、茨城、新潟、長野のお酒でした。チャレンジングで個性的なお酒が多く、鑑評会向けの味よりも自分たちの思うベストなお酒を追求していると感じました。
全体的にも醸造アルコールを添加しない純米系のお酒も増えてきていて、多様化が進んでいます。
5.おわりに
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。いかがだったでしょうか?
今回は語りたいことが多すぎて、上手くまとめ切れた自信がないのですが、きき酒会の雰囲気や面白さが伝わってくれていたら幸いです。
きき酒を経験すると、日本酒への興味がより一層深まりますので、皆様もぜひ体験して好みのお酒と出会ってください!
ではまた。