2015年5月の記事一覧
石田尚志、ライブ・ドローイングの興奮
2015年5月5日
横浜美術館の池との間の前庭は、3人のアーティストのライブ・ドローイングのために20m角に白いビニールシートで切り取られ、それが美術館の影でくっきりと半分に割られている。パフォーマンスの中心は美術館で大規模な個展を開催中の画家であり映像作家の石田尚志(たかし)。石田のためにV字のロードがロールペーパーでつくられている。
0 JUN、小林正人の2人の画家は、急遽石田から参加を要
オノ・ヨーコのもつヒリヒリする実感
2015年5月3日
オノ・ヨーコの「Cut Piece」の映像を森美術館でみた。
1965年、ニューヨーク、32才。正装して、ハサミをもってステージに上がり、彼女の衣服にハサミを入れ、端切れを持って帰るように観客に依頼する。ステージに一人一人上がり「オノ・ヨーコの一部分を切り取って持って帰る」というヒリヒリするような実感が、50年という時を全く感じさせずに伝わってきた。
時間とともに変化する
リー・ミンウェイ、こころが開く魔術
2014年11月7日
「ギャラリー内で花を差し上げます。帰りは別の道を通って知らない人に渡してください。」45cm程の長い茎の赤や黄色の色とりどりのガーベラ200本以上が15m程の小川から選べるようになっている。森美術館、リー・ミンウェイとその関係展「The Moving Garden」の部屋だ。
そんなことができるだろうか・・・と思ったが、自分の気持ちに何がおきるか興味があった。展覧会を一巡
ソーシャリー・エンゲイジド・アートという潮流
2014年11月16日
人々をクリエイティビティに巻き込むことによって当事者にし、いつもとは違うポジションをつくりだすソーシャリー・エンゲイジド・アート、11プロジェクトが3331の地下の一室でNPO法人アート&ソサイエティ研究センターによって日本初として紹介されている。
不平不満合唱団はフィンランドの2人のカルレイネンのプロジェクト。お国柄がでる。シンガポールでは、どうしても一番になりたい国
長島確つくりかた研究所—突き破る力をドラマトゥルクの手法で触発する
2014年12月20日
長島確つくりかた研究所で、現在育てている10余りのプロジェクトを紹介する公開イベント「だれかのみたゆめ」に参加した。
アーティスティックな発想は誰の中にも存在する。若い志をもつグループをつくり、お互いを触発しながらゆっくりと形にしていくと、今までにないおもしろいもの、わかりやすく心に響くものが出てくるのではないか。つくり方研究所は、長島確のドラマトゥルクとしての手法—ア