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スターフェリー

深夜特急という小説をご存知でしょうか?

作家、沢木耕太郎さんによる、1980年台半ばから90年台の紀行小説なのですが、バックパッカーのバイブル的存在であるこの小説の旅の始まりは香港でした。

僕は、旅に出る時、旅行ガイド本ではなく、紀行文などを参考にするのですが、香港にいくにあたって、買い直して読み直しました。

そこで印象的に取り扱われていたのが、九龍半島と香港島をつなぐスターフェリー(天星小輪)です。

広島近郊在住の人に、思いっきりわかりやすく言うならば、規模も距離も宮島フェリーのアレです。でも違うのが、宮島フェリーは観光地である神の島、宮島と日常を繋ぐフェリーなのですが、香港はこれが暮らしや仕事の日常の足なのですね。

きっと毎日乗ってる人には、この感覚はわからないと思うのですが、これが、深夜特急を読んで乗ると、なんとも、情緒的で。香港なにがオススメですかと聞かれたら、とにかくスターフェリーと僕はといいます。

MTR(地下鉄)や海底トンネルでタクシーでも移動はでいるのですが、風を受けるフェリーで景色を見ながら移動するのが好きです。時間があれば、あえて、マジックアワーに乗るようにスケジュールを組みます。

旅先は一度、好きになると何度もリピートするタイプです。少しずつ近づいて、現地に友達ができて、もっと好きになる。でも、全部わからないから、もっと好きになる繰り返し。

3回目の香港、まだまだ、好きななったばかりです。




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