見出し画像

五黄土気のアミュレット

腕時計をひとつだけ持っている。

去年は、その腕時計が存分に活躍した。

画像1

お馴染みの西企画がソースで、「今年は時計がラッキーアイテムになる」と知り、十年ぶりくらいに腕時計を使う生活をしてみることにした。丸い文字盤の時計、針が回転するアナログ時計だと、さらに良いらしい。

日常生活の時計はiPhoneを使用していて、腕時計は引き出しの中で眠っていた。

腕時計はひとつしかないので、大切な仕事や試験のときに身につけるものは、これしかない。

試験はたいていスマホの持ち込みは禁止だし、大切な仕事の時にiPhoneでチラチラと時間を確認するのはスマートじゃない気がする。スマホは機能をたくさん搭載しているが故に、時刻を確認したいだけなのに他のことを気にしていると受けとられかねない。

時計としての機能しかない時計……身の潔白のためには、大切である。

そして、この腕時計を身につけての仕事も試験も、結果的に上手くいった実績が重なっていることもあり、アミュレットに相応しいと思った。

⭐︎

数年使っていなかった腕時計の電池は、切れていた。最後にこの時計を使ったのは、何かの資格試験の時だったはず。あの時も、試験のためだけに電池交換をして、それ以降使わなかった。電池がもったいないと言えば、もったいない。手巻きネジの腕時計をいずれ探してみるのもいいかもしれない。

まずは、電池交換をしなくては。時を刻まない時計は、ラッキーアイテムとは呼べない気がする。大切な形見など、動かなくても意味があるものもあるだろうけど、とりあえずこの時計には、そういうエピソードはない。使えるものは、使える状態にしてこそ意味がある。

……この腕時計には、電池交換の度に苦労させられている。海外製で、近所のホームセンターや小さい時計店だと、裏蓋すら開けることが出来ずに断られる。裏を返して見ただけで、断られる。オーストリラリアで購入したときには、そんなことになるなんて考えもしなかった。それなりの規模の時計店でなければならない。前回交換した時計店を検索すると、閉店してしまっていた。しかし、そのお店は電池交換後に裏蓋を完璧にしめられず、「これ以上無理すると壊れる」と微妙に裏蓋が浮いた状態に仕上げてくれたので、違う店を探すことになって良かったとも思った。うん。やっぱりあの店ではダメだ。

さらなる検索で、よく利用するショッピングモールの中に老舗時計店のテナントを見つけたので、そこに決めた。「近所に見つからなければ、ここに持ち込もう」と思い浮かべていた老舗時計店。ただ、今の住まいからは遠いので、最終手段に考えていた。ちなみに、その時計店で二十数年に結婚指輪を買った。……今では私もダンナも結婚指輪をしていない。

……そして、またもや蓋である。

そのテナントに電池交換をお願いすると、10分ほどで出来るとのことだったので、時間潰しに少々買い物をして戻った。

「すみません。蓋は開けて電池は交換したんですが、閉まらなくて」

また、蓋が閉まらないのか。この時計の特性なのか、それとも海外製というのは、こういうものなのか。

……本当のところを言うと、「このテナントでいいのかな」とは思った。前回ではなく、昔、お断りされたどこかの時計店で「海外製なので、専用の道具がないと開けられないんです」と言われて、百貨店の宝飾コーナーに行ったのだ。

販売フロアしかないテナントだったから、「そんな道具あるのかなー」と一瞬考えた。やはり、一言申し添えるべきだったか……。というか、やっぱり最初から面倒がらずに本店に行くべきだったのか。しかし、無理なことはせずに、本店に持ち帰ることを選択してくれたお姉さんには感謝しよう。

そんな経過を経て、無事に手元に戻ってきた時計は、存分に活躍してくれた。

どんな運を運んできて、どんなことから私を護ってくれたのかは分からないけれど、六白金気の2021年を共に過ごしてくれた。

ゆうきこよみを参考に、色々なラッキーアイテムを揃えてみたけれど、去年一番活躍したのは、この腕時計だと思う。

⭐︎

立春を迎えると、今度は五黄土気の年。

さあ、次は何をアミュレットにしようか……。

西企画では「既に手元にあるお気に入りは、ラッキーアイテム🤞」という理論なので、楽しく新調するのはもちろんいいけれど、まずは、自分の持ち物を再点検する。

しかも五黄土気の年は、リメイク品にもラッキーがあるという。やはり手持ちの品の点検・修理が重要だと、去年古いアクセサリー類を全てひっくり返したところ、忘れていたものが、かなりあった。去年の秋に発掘したものの記事。

そのあと冬になってから、使えるものは全て磨きなおして、手のつけようがないものは処分。まだ手つかずのリペアやリメイクが残っている状態。……時間の流れが早い。

その中で、来年の一軍候補が、こちら。

画像2

苦手なはずのゴールド・黄色・オレンジも、持っていた。中の見えない箱に入っていると、忘れちゃうなあ……。

自分の中で一番推してるのは、真ん中の太極図のペンダントトップ。もとはチョーカー。傷んでいた紐を取り外したまま、ストラップか何かに作り変えようかと迷い中。

明日からの土用が明けたら、立春なのに!

どうしよう。

決められないから、始められない。土用中になんとか仕上げねば。18日間もあるし。

⭐︎

私はフライング土用入りして、もうがっつりファーストインパクトに揉まれてますが、明日以降の予定を組み直して、今日中にスケジュール帳に書きこみます。


Jr.先生のツイートをどうぞ。


【2021年4月5日「丸い文字盤の腕時計」を、大幅に加筆・修正】

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?