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落語のはなし

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落語にまつわるお話です。はな平の考える落語の話から、落語の周辺の話、落語家独特のしきたりなどを取り上げています。初めての方が疑問に思うことを取り上げることを念頭に書くマガジンです。
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#稽古

噺の覚え方

噺の覚え方

2、3年前から落語を覚えるやり方を同じルーティンにしています。噺の覚え方なんて落語家それぞれ勝手にやっているのでそれを今更話すのもなんですが、現在(2023年)のやり方の記録として書いておきます。

落語を教わって、上げの稽古(教えてもらった方に聴いてもらう)をして高座にかけるまでに、大体こんなルートを辿って稽古します。

百回稽古僕の中では百回稽古という名前ですが、ただ、この百回には内訳があって

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久しぶりの噺のお稽古

今日は久しぶりに噺を教わりました。披露目の半年ほど前から一旦ネタおろしはやめていたので、久しぶりに新しい噺との対面でした。

毎月毎月ネタを覚えていた頃からすれば今はだいぶペースも緩やか。数ヶ月に一席となりましたが、落語を覚えるのは本当に楽しいですね。

ただ、問題なのが覚えるスピードが遅くなったこと。毎月ネタを覚えていた時はノルマがあったおかげでしょうか。随分早く覚えていましたが、今は自分のペー

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稽古

稽古

落語家ってどういう風に稽古してるんでしょうね?

他の方がやっているところはどうしても覗き見ることができないので、本当どうやっているのか気になりますが。

ただ、自分もやっていることだし、そんなに変わりばえはしないと思います。ぶつぶつ覚えるとこから始まって、腹に入れる稽古をして行く流れは基本的に同じだと思います。

僕の場合で言うと、まず教わった噺を書き起こす。台本を作るわけですね。

で、ここか

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上げのお稽古

上げのお稽古

今日は久しぶりにお稽古でした。と言っても私がやった稽古ではなく、私が聴く稽古。

普通は二つ目が教える事はないんですが、今回はひょんな事でイレギュラーに私が教えました。

上げの稽古は許可をもらうため落語はこの上げのお稽古というのがあって、基本的にはこのお稽古を通過しないと高座ではやってはいけない事になっています。

「許可をもらうための稽古=上げの稽古」

これがまあ緊張します。というかはっきり

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