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マウンティングされても気分を害さない考え方

マウントを取られたこと、ありますか?
多くの人が一度は経験していると思います。
毎夜酒場におりますと、マウントを取られたり、マウント取りたがりな人を見かけたり、よくあります。

マウントを取られてあからさまにムッとする人、言い返す人、もったいないですよ。
ムッとしなくて済む考え方があります。

まず、マウントに使われる言葉はほとんど客観的事実がベースです。
例えば、〇〇大学を出ているとか
年収〇〇万とか
フォロワーが〇〇万人いるとか。
真偽はさておき、これらは客観的事実です。

でも、自分の価値って主観的なものなんです。

東大を出れば必ず幸せになれますか?
年収三千万あれば必ず幸せになれますか?
フォロワーが百万人いたら必ず幸せになれますか?

幸せな人もいるでしょう。
実際、マウントを取ってくる人は自分の価値がそこにあると信じているからそういった発言をするのです。

けれど、その発言によってあなたの価値が貶められることはありません。
あなたの価値はあなたの主観的なものでしかないのですから。

相手の価値観に合わせて勝負する必要なんてないんです。
私がマウントを取られて思うことは、

あぁ、この人はそこに価値を見出してるんだなぁ。

それだけです。

だから、へぇ、すごいね、とか、よかったねとか、素直に相手を褒めるし、広がりそうな話なら掘り下げます。

もちろんムカつく言い方をされることもありますよ。
自分の価値を認めてほしいがために、私の価値を否定する物言いをされることも往々にしてあります。

そんなときは、自分の価値を信じきれていない人なんだな、自分を相対的にしか評価できない人なんだな、と哀れみの気持ちを込めて接します。

だって、自分の価値が分かっているなら誰かを否定する必要なんてないのです。
自分の価値を自分で認められていないからこそ、誰かを否定してしまうのです。

そんな人とは、誰かと比べるまでもなく、自分の経験に、人生に、価値を見出してほしいなと祈りながら会話します。

だから、私はマウントを取られても怒ることはありません。
諌めても治らない人は嫌いになりますけどね。
馬鹿は嫌いなので。

さて、悪質なマウント取りにはどうやって対応したらいいでしょうか?

「大して売上てもないくせに偉そうなこと言うなよ。俺は先月〇〇万売り上げてんだからさ」

かなりカチンとくる物言いです。

反論しようと思えばいくらでも反論できるでしょう。
私はもっと売り上げたけど?とか、売上と一言で語っているけど純利益は?とか、先月は売上げたかもしれないけど年間で見たら?とか、営業内容は?顧客満足度は?とか。

でも、いくら反論したって意味がないのです。
価値は主観的なものだということを思い出してください。
相手は先月〇〇万売り上げたことに価値を見出していて、それを否定することは軋轢しか産まないのです。

「〇〇万も売り上げたんだ、すごいね」

これにつきます。

加えて言うなら、

「偉そうに言ったつもりはないんだけど、気に障ったならごめんね」

以上です。

慣れないうちは咄嗟に言い返したくなることもあると思います。
ですが、周りから見たらどうでしょうか?

「あの人〇〇万も売り上げるんだ!〇〇さんも反論できないなんて、すごいや!」

とはなりません。

「うわ、嫌な物言いをする人だな。〇〇さんは大人の対応してて優しい。場の空気が悪くならなくて助かった」

大体こうなります。

ムッとしたり言い返して口論してもいいことなんてありません。
言い負かしたらその場はすっきりするかもしれませんが、間違いなくあなたの評価は"場の空気を悪くする人"としてマウントを取りたがる人と同等まで下がります。

どれだけマウントを取られたとて、それは相手にとっての価値の話でしかないのです。
あなた自身の価値は一つも損なわれないこと、相手の土俵で勝負する必要なんてないこと、忘れないでください。

そして、マウントを取りたがる人の価値も認めてあげましょう。
たとえ相手があなたの価値を認めなくても。
心を広くした方が生きやすいですよ。

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