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コーチングスキルの基本⑤(ケーススタディ)

(3)GROWモデルによる目標への取り組み

経営企画部に所属している入社4年目の男性社員Cさん(26歳)はとても優秀で、高い評価を受けており、将来は中小企業診断士の資格を取得して経営コンサルタントになることが目標だと話していました。
あなたは、どんなコーチングをして目標達成のサポートをしたら良いでしょうか?
GROWモデルによるサポートを想定して考えを書いてください。

【GROWモデルによる目標達成コーチング話法例】

【G:ゴール】
・中小企業診断士の資格を取得すること
・経営コンサルタントとして活躍すること
ゴールとしては、中小企業診断士の資格を取得し、経営コンサルタントとして活躍することですね。
 
【R:リアルティ(現状)・リソース(資源)】
リアルティ(現状)
・中小企業診断士資格試験の学習経験なし
・経営コンサルタントの経験なし
・自分の売りとなる強みも明確になっていない
■リアルティ(現状)を整理すると、中小企業診断士資格試験の学習経験、及び経営コンサルタントの経験もなく、自分の売りとなる強みも明確になっていません。
 
リソース(資源)
・大企業の経営企画部に所属
・優秀で高い評価を受けている
■リソース(資源)を整理すると、大企業の経営企画部に所属し、優秀で高い評価を受けていますが、あくまで社内での評価であり、社外での評価は未知数といえます。
 
【O:オプション(選択肢)】
・中小企業診断士の資格を取得するために、通学・通信教育・動画学習・独学等のいずれかを選択する
・経営コンサルタントの経験を積むために、経営コンサルタント会社での副業を会社に認めてもらい修行をしながら、自分の売りとなる強みを明確化する
・経営コンサルタント会社に転職し、中小企業診断士の資格を取得する
■オプション(選択肢)としては、中小企業診断士の資格を取得するための方法と、経営コンサルタントの経験を積みながら、自分の売りとなる強みを明確化するための方法を選択する必要があります。
 
【W:ウイル(意思)】
なぜ、この目標を達成したいのかをはっきりさせる
(例)経営コンサルタントとして独立し、自分の裁量で、自由に仕事をし、生涯現役として自己実現をはかりたい等
■ウイル(意思)としては、なぜ、この目標を達成したいのか(目的)、いつまでに(期限)を明確にする必要があります。

◉GROWモデルで整理した結果に基づき有効な質問をしていきます。
例えば、次のような質問をします。
・経営コンサルタントとして独立後、顧客(クライアント)をどうやって集客するのか?
・顧客(クライアント)は、どうやって専門家を選ぶと思うか?

◉一般的に顧客(クライアント)が専門家を選ぶ決め手は次の3つです。
①売りとなる強みが明確になっていること
②経験が豊富であること
③成功実績があること

◉このケーススタディでの最重要ポイントは独立後に集客ができるかどうかです。この点を重視した質問をしていき、本人に目標達成の困難さを気づかせます。


 


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