【インタビュー記事】組織の上位20%が必ずもっている「当事者意識」とは?
こんにちは!経営コンサルタントの新米秘書です。
今回は漆山さんへのインタビュー記事第2弾です。
漆山さんがどんな方なのかは前回の記事をご覧ください。
漆山さん落語家のようにどの話も面白く、そのときの情景が頭に浮かぶようにお話いただき、インタビューということを忘れるくらい私達が楽しませていただきました!漆山さんからいただいた学びと気付きのエッセンスを記事にしていきます。
組織の人材は2:7:1で分けられる
「働きアリの法則」をご存知ですか?100匹のアリがいれば、全体の2割はよく働き、6割は普通に働いたり休んだり、残りの2割はほとんど働かないと言われています。漆山さんは、組織の人材も能力の確率論でいうと、優秀な人材が上位2割、普通の人材が7割、残りの1割がなかなか能力を発揮できていない人材という分布になるとおっしゃいます。
この確率論は、たとえ1000人の中から上位2割の200人を集めて組織を作っても、再び2:7:1の割合に必ず分布されると言います。
Q. 2割の人と7割の違いはなんですか?
漆山さん:
「優秀な従業員は『圧倒的な当事者意識』を持っています。組織の枠を超えて、お客様の課題解決に取り組もうとする姿勢が重要です。当事者意識というのは、会社の枠組みを超えて、お客様からお金をいただいているという意識があるかどうかです。何とかお客様の期待を超え、課題や悩みを解決できるのかを必死に考えることが大切です。」
つまり、漆山さんは、圧倒的にお客様のことを自分事化することで、「これは俺が解決しないといけない問題なんや」と意識することで、上位2割に入れると言いま
当事者意識を持つということ
漆山さんはプレイヤー時代、常に勉強し続けたと言います。
漆山さん:「喜ばせたい相手のことについて徹底的に勉強する。興味があるかないかにかかわらず、とにかく詳しくなることから始めました。」
漆山さんは学生時代、電子工学を専攻していましたが、当時アルプス電気で担当になったお客様が有機半導体の会社でした。全く専門分野は違いますが、必死に勉強することで、誰よりもお客様のことを考えられる存在になれたのかもしれません。
ビジネスにおける「当事者意識」を持つことの重要性
ビジネスの現場で成功を収めるためには、「当事者意識」を持つことが不可欠です。では、「当事者意識を持つ」とは具体的にどういうことか考えてみました。
1. 目の前のプロジェクトのトップになったつもりで取り組む
私は、当事者意識とは目の前のプロジェクトのトップになったつもりになることだと考えます。たとえ現在の業務が、一つのプロジェクトオーナーによって決められた方針のもと、細分化された業務の一つであったとしても、自分自身を「誰かの指示通りに動く歯車」や「指示受け人間」と思うのではなく、「この目の前の業務は全て自分が従事している!」と(現実はそうでなくとも)思い込むことで、だんだんと愛着が生まれてきます。
2. 現状と理想のギャップに気づき、改善案を生み出す
その結果、「もっとこうできるのではないか?」「なぜもっとこうしないのか?」と現状と理想のギャップに気づくことができます。このギャップに気づくことで、改善案が生まれ、実際に任されている業務もより面白く感じられるようになります。
3. お客様の期待を上回るサービスを提供する意欲
特にお客様に直接関わるプロジェクトであれば、プロジェクトが生み出した価値の受け手であるお客様の期待を上回るサービスを提供しようとする意欲が湧いてきます。「なんとか喜ばせたいから、そのために何が必要なのだろう?」と上位層の視点から考えることで、プロジェクト全体の質を高めることができます。
当事者意識をもつことは、お客さん、自分、会社、三方にとって必要不可欠なもの
このように、当事者意識を持つことで自然と目の前の業務に真剣に、丁寧に打ち込むことができ、結果的にクオリティの高いアウトプットが得られるのだと思います。私自身、プロジェクトの全体像が見えていなくて、目的も分からず、細分化されたタスクだけを任された場合、何のモチベーションも湧かず、ただこなすことが目的になってしまいます。しかし、全体を俯瞰して見えていて、かつその先に価値を届ける相手までが見えていると、自然と目の前のタスクのクオリティにもこだわりたくなりますし、できる限り価値を最大化しようと意識できます。
ビジネスにおいて当事者意識を持つことは、個人の成長だけでなく、プロジェクト全体や組織の成功にも繋がる重要な要素だと思います。
漆山さんのインタビュー記事については下記もご覧ください。