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心づくり体験記 最終章 境界線と自己愛と自己信頼と。わたしがわたしであるうために。

そうやって、自分を縛るものを少しずつゆるめていきながら
同時にやったのは、自分の感情に気付くこと。
そして、その感情をひとつひとつ、整理して、受け入れていくこと。

自分に対して縛りをきつくしてしまう人の性質として
何かあると、全部が自分のせいに思えてしまい、
何かと自分を責めてしまうことがあります。

そういう時は、プチパニックを起こしているので
今、どんな感情があり、何が自分の中で起きているのかを丁寧に見てあげる。そうすると、「そうか、怖かったんだね。」「悪いことをしてしまったような気持ちになったんだね。」「悲しかったんだね。」そんな感じで、感情を言語化したり、感情に気付いてあげることを繰り返していくと、自分の感情が何に対してどう動いているのかを感じ取れるようになってくる。そうしたら、できるだけそれを丸ごと受け止めてあげる。

ここでまた「そんなこと思っちゃいけない」「そんなこと思うわたしが悪い」をしてしまうと、また自分への攻撃が始まってしまうので、できるだけ、そのままを受け止めるのことに、意識的にチャレンジした感じです。

そんな感じで、ありのままの感情を、「うん、わかる、そうだよね」「それはそうだよ、そう思ってしまうよね」と受容していくことをコツコツ続けていったある日、再び変化が訪れました。

それは、「人には人の感情があり、その人の感情は私が引き受けることでもなく、それぞれの人がそれぞれに受容し、味わっていることなんだ」という感覚が芽生えてきたこと。

自分の感情をこうして受容し続けることで、他者もまた、同じように自分の痛みや感情をこうして味わい、受容し、消化していっているんだな、ということに、はっとしたのです。

それまでのわたしは、相手の感情を自分のことのように感じすぎたり、その人の役割を知らず知らずのうちに背負ってしまっていたり。

とにかく、人との境界線が脆弱で、相手と自分の境目がわからず、人との心理的な境界線を引くことがとにかく難しかった。

でも、こうして自己受容を繰り返すことで少しずつ心の器がしっかりしてきたせいか、自分は自分で、人は人、それぞれにそれぞれの課題があり、それは自分が相手の分まで背負う必要がないことなんだ、と気付いたのです。

これはかなり大きな発見でした。
アドラー心理学で言うと「課題の分離」というところでしょうか。
それをからだで体感した感じでした。

今までたくさんの心の痛みを感じてきた故に、相手の感情もダイレクトに影響を受けやすく、それがそのままわたしの痛みのように感じてしまうが故、ついつい、境界線を越えてこられたり、逆に侵入したり。

そういったことが頻繁に起こっていたんだなぁ、ということにようやく気付くことが出来たのです。

そこから、何か揺さぶられるような感情が起こる時は、「これはわたしが引き受けるべき感情なのか、そして引き受けるべきわたしの課題だろうか」というところにも視点を持ちながら、コツコツと自己受容を深めていく日々を送りました。たくさんの人に、教わりながら。助けてもらいながら。自己受容しきれない時は、カウンセラーにしっかり受容してもらう体験も交えながら。(これについてはまた別で書きたいです)それは今でも続いています。

今でももちろん、些細なことでも心は揺さぶられます。
それでも、以前よりは遥かに、立て直す時間が短くなりました。

何か困ったことがあると、自分にはどうすることも出来ない無力感や、人に相談できずにひたすら自分で抱えてしまうようなことはなくなり、揺らぎながらも、迷いながらも、そこに答えを見つけ、一人で抱えられない時は、助けを求め、解決の糸口を見つけ、進んでいく強さが少しずつ育っているのを感じます。

根底にあるのは、やはり、「自分への愛と信頼」。ここが究極だなと思うのです。

自分への愛を深めれば深めるほど、自己受容は進み、そして、自己信頼が生まれ、それが自己実現へのパワーの源になっていく。

自分への愛も、自分への信頼も、本当に何度も試されるようなことは起こるし、年々、そこもグレードアップしているように感じますが。

その度に、やっぱり何より大切なのは、自分を愛することであり、自分を信頼していくことなんだ、と確信が深まるのですよね。

その確信の濃度が高まっていけばいくほど、自分をそのまま生きていくことが、誰かの何かとなり、愛の循環になっていく。

そんな気がしているのです。

そして、そんな道を歩みたくて、今日もまた、コツコツと自己受容を続け、心の土台を作るべく、心づくりに励むのでありました。


体験記ひとまずここで一旦おしまい。

お読みいただきありがとうございました♡

#こころづくり #心の土台 #自分を愛すること #自己受容 #自己信頼 #自己実現 #ヒューマンライフアートラボ

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