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妥協的?協力的?妥協をどう扱うか… 【Humanize Voice ~ よしつぐの独り言…】

 妥協的な意思決定と協力的な意思決定、意思決定する際にも様々な進め方があります。
 組織には当然色々なメンバーが存在します。メンバーの数だけ考え方があって、目的・目標に向かって合意形成を進めていくためには、前述の妥協や協力が必要になります。

 妥協的な意思決定とは、お互いに譲り合いながら?はみ出した部分を消していくような引き算的な意思決定です。
 一方、協力的意思決定は、コラボレーションやシナジー(相乗効果)と言われる言葉に代表されるような掛け合わせ、足し算的、掛け算的な意思決定であると言えます。

 このように表現すると、協力が良くて妥協が悪い、そんな風に受け取るかもしれません。
 しかし実際に組織を運営していると、協力がまとまらずに結果的に何の成果も生まれなかった、妥協して少しでも成果を上げた方が、お互いにWIN-WINだったということもありえます。
 目指すべき目的・目標と活用できる資源(時間・ヒト・モノ・カネ・情報など)との兼ね合いで、その時々で判断することが求められます。

 ゴールに向けてのアプローチは、一回で成果を生み出すアプローチもあれば、少しずつ積み重ねるアプローチもあり、本当に様々だと言えます。

 大切なのは、目的・目標に向けて、協力的に進めるか、妥協的に進めるのか、進め方に関する検討・対話が必要です。しかし中には、安易に妥協的な進め方を多用する組織もあります(組織だけとは限りませんが…)。
 さらに気を付けたいのは、妥協している感覚も少し麻痺して、無意識に妥協するようになってるケースもあります。

 妥協できること(もの)・妥協したくないこと(もの)…時代や環境と共に変わるものもあれば、時代や環境に関係なく守りたいものもあります。
 個人でも組織でも、妥協をどう扱うかを考えると変化が起こりやすく(起こしやすく)なります。

 安易に妥協が増えると、知らず知らずのうちに、消し去っている思い・考え・可能性が増えているかもしれません。
 小さな思い・考え・可能性も大切にしたいですね。


<ヒューマナイズ通信 2022.03.17掲載 一部修正>

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