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組織は絶えず変わり続けている? 【Humanize Voice ~ よしつぐの独り言…】

「組織が変わらない」と言われることがありますが、個人的には、組織は変化しない(しにくい)静的なものでなはなく、その意思と関係なく変わり続ける動的なものだと捉えています。

 ヒトと組織の関係を考えた際に、役者(演者)と舞台に例えられることがありますが、組織は舞台のようなものではないでしょうか。
 舞台の環境が整えば、そこに演者(従業員・関係者)が集まり、良い作品を提供しようと創意工夫が生まれます。創意工夫が生まれやすい環境であれば、演者もさらに力が発揮しやすくなり、その魅力が伝われば、またそこに参加したい演者が集まってくるようになります。
 ハードとしての舞台、ソフトとしての演者がそれぞれに影響し合いながら、変化を遂げていく…双方向・共創的な関係があると考えています。

 同時にもう一つ忘れていけないのは、舞台を作り上げているのは、演者(内側)だけでなく観客(外側)という存在です。
 舞台で披露されるものによって、観客も変わっていきます。披露する内容は、勿論、内側で作られていますが、実際の作品(価値)は、演者と観客によって生み出されています。
 同じ演目でも、演者・観客共に毎回異なる感覚を抱くのは、その時そこにいる演者と観客が織りなすものであり、ライブの魅力でもあると言えます。

 そう考えると、時々「うちの組織は変わってないんですよ、変わらないんですよ…」そんな話を聞くこともありますが、それはどちらと言えば内側の視点であり、断片的な視点だと言わざるを得ません。
 内側が変わる・変わらない関係なく、観客(外側)は、量的にも質的にも絶えず変わっています。

 内側と外側が触れ合う中で、動的に変化し続けるのが、組織ではないでしょうか。
 どんな演者・舞台でありたいか、どんな観客に披露したいか、大事なテーマですね。

<ヒューマナイズ通信 2022.04.06掲載 一部修正>

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