なぞなぞ

とっさに僕に言った。
「もんだいです」
「え、何?いきなり」
「もんだいです」
うんとは言えない。その言葉に意思を感じた。
「きみはきみでも食べられないきみは?」
みみを疑った。
とっぴょうしも無く出た言葉
いだいたと思った意思は間違いだったようだ。
「たくさんあるなぁ。でも多分、きみ、だよ」
「いや、どういう意味?」
やはりか。
いつもの問答だ。
るいは友を呼ぶと思っていたがここまで回り諄いとは。
「とうぜんだろ?」
「きみにはわかっていても、私には伝わらないよ」
「はあ。」
「わー。面倒くさいとおもったー」
「たしかに」
しっていたが今日は妙にしつこい。
にやにやしているのも気になる。
「としても説明してくれても良くない?」
「つってもこれ以外に伝えようがないよ」
「て、いいながらもちゃんと考えているでしょ?」
「はてそんなことはないよ。そんなことしたことない」
すう秒が経つ。
「うそ。君は考えて言葉を紡ぐタイプでしょ?だから友達ができないんだよ」
びみょうに違和感を感じたが、まあいい。
「よく僕のことをわかっているね。
「うそ、当たった?やりぃ」
ださい言葉を紡ぎ、ベットに横たわる君。
「よっしゃー。これで君は私の特別な人だね!」
「でも、僕はもっと色々な面を持っているよ」
もう、この話を終わりにしたい。
「きみはそんな器用じゃないよ」
みみを赤くしながら僕にいう。
にやにやした顔が気持ち悪い。
「ということは、僕より僕のことを知っているね」
「って言っても私の見る限りねー」
てもとにあったぬいぐるみを弄りながら僕にいう。
「は?さっきそうみたいなことをいってたじゃん」
たたみの溝を弄りながら君に言う。
「だって、そうでもしないとわかってくれないじゃん」
のうの無い僕でも君の心情を探れる。
「にやにやしながら言いやがって。どう言う意味だよ」
「ちみもわかってないじゃん。それが言葉だよ」
「じょうだんはよしてくれ」
「ようやく、少し分かってくれた?ともえ」
「うわ、こういう時だけ名前呼びかよ」
「だって嬉しいもん」
「よく言うよ。散々色んな男たぶらかしてきたのに」
「ねぇ、そんなこと言わないでよ。私は通常運転だよ」
「わー、これだからビッチは…」
たしかにこれは言い過ぎだった。
しかし、君は顔色変えず言う。
「はー、君は分かってくれると思ったのに」
「もう僕がこういう性格なのは分かってただろ?」
「つきあいきれないかもー」
というとベットから起き上がり、僕に近づく。
さっきまで月が出た空は雲に覆われた。
きみはただ真っ直ぐ僕を見つめる。
にやにやした表情だけは崩さない。
すすみきり、僕の目の前に顔を置く。
すうっと僕の首元に手を置く。
みみ元で君が呟く。
「タイムアップ。」
いみがわからなかった。
だが、その意味はすぐに分かった。
からだから力が抜ける。
ライオンに捕まった動物はこう言う感覚なのだろう。
「わたしはすごく待ったよ?」
「たくさんまった。」
「しょくどうで君を見てからずっと。」
「がらくたみたいな女と一緒に居たのも我慢した」
ゆっくり感覚が遠のく。
うらの顔を僕が知らなかったのだ。
「きみは本当に綺麗だね」
「をろかさすらも綺麗」
「だって私が惚れた人だもん」
「すきって言って?食べられないきみって何?」
「ねぇ?」

「頭」と言う言葉がわかれば少しいいかもね。

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