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【過去アーカイブ②】杉田水脈衆院議員の「生産性がない」発言に対する記者会見行う【HCニュース】

こんにちは、ヒューマンケア協会の辻野です。

今回は、2018年に行われた杉田水脈衆院議員の「生産性がない」発言に対する記者会見についての記事です。

ヒューマンケア協会からは、障害当事者で代表の中西と、内山が参加しました。以下記事になります。


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「生きてく会」記者会見 

 自民党の杉田 水脈(みお)衆院議員が、月刊誌で子どもを産まない同性カップルなどを念頭に「生産性がない」と主張した問題で、「すべての人が差別されることなく安心して生きていく会」(以下「生きてく会」)は、8月7日(火)厚労省で記者会見を行いました。

 この「生きてく会」は、難病患者や身体障害者団体の役員ら8人が呼び掛け人となり結成された団体で、300人近い個人や団体が賛同者として加わっています。

 当団体の代表で、全国自立生活センター協議会(JIL)副代表の中西正司も呼び掛け人の一人です。当日は他に、頸髄損傷の当事者で認定NPO法人DPI日本会議事務局次長の今村登さん、難病当事者でJPA(一般社団法人日本難病・疾病団体協議会理事長の岡部宏生さん、同じく難病当事者でNPO法人ALS/MNDサポートセンターさくら会理事長の橋本みさおさん、ヒューマンケア協会から内山が記者会見に参加しました。


  会見の中で中西は「杉田議員の発言は、津久井やまゆり園事件の被告と同質で、社会の中の異質な要素を排除しようとする風潮が高まっている」と危機感を示しました。また、声明文では杉田氏の寄稿を「出産しない人は生産性がないから行政的支援に値しないと断じたもので、出産を巡り思い悩んでいる障害者、難病者の心を深く傷つけた」と指摘。「出産の可否を行政による支援の根拠とする価値観は、偏見や差別によるものであることは、火を見るよりも明らか」と抗議しました。


 出席者からは

「杉田議員の寄稿のような優性思想の蔓延によって、福祉社会が消滅の道を歩むのではないかと危惧している。難病や重度障害者は福祉サービスがなければ生きていけず、発言に非常に傷ついている。『サービスを使って生きる人は存在しなくていい』という風潮が広がれば、福祉社会が崩壊する」
「津久井やまゆり園事件の被告の主張は、社会の役に立つか立たないかを基準に税金を使うことに否定的な点で杉田氏と共通している。『役に立たないと判断された人は支援しなくていい』ということになれば、障害者、高齢者、生活困窮者、生活保護受給者、ホームレスなど、対象はどんどん拡大する懸念がある」
「誰しも病気や障害を持つ可能性はある。誰にでもある可能性に想像が至らないことや、そのことによって社会の方向性に影響を与えてしまうことに気付いていないことに、深く傷つく。知らず知らずのうちに、たいていの人が何らかの支援を受けている。今回の発言を他人事と思わずに聞いてほしい」
「今も治療が必要で、そのための薬の影響で子どもを産むことができない。杉田氏の発言は、目に見えにくい障害や、つらさを持って生きている人にも波紋を広げている。子どもを産めるかどうかで人間の価値が決まるとは到底思えない。『子どもの産めない人は役に立たない』という考え方は、排除という考え方そのものだ」
「議員の言葉の重みをかみしめて、今後は活動してほしい」

といった発言があり、それぞれの立場からこの問題に対する思いを訴えました。


 「生きてく会」事務局でNPO法人ALS/MNDサポートセンターさくら会事務局の川口有美子さんは、今後は政治家の発言をウォッチし、差別や偏見を認めない活動を展開していくとして、会見を締めくくりました。


 この会見には10社を超えるメディアが集まりました。会見終了後の質疑応答でも活発なやり取りがあり、世間からも非常に注目されている問題であることを実感しました。


 「生きてく会」は、その後も引き続き杉田水脈氏の発言の撤回と謝罪を求める活動を続けています。会の名前の通り、すべての人が差別されることなく安心して生きていくことのできる社会をつくるため、歩みを止めることなく進んでいきたいと思います。

(記事終了)

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いかがだったでしょうか?

国民選挙によって選ばれた国会議員がこうした発言をされるとは、言語道断だと思います。

社会的マイノリティの方々に対する合理的配慮がもっと当たり前に社会に浸透し、あらゆる差別がなくなるように、これからもヒューマンケア協会も活動していく次第です。


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