八王子市の「障害者サポーター養成講座」

(この記事は当団体が関係者・団体に発行している機関紙で載せたものです。)

   八王子市では今年度、「障害者サポーター養成講座」を立ち上げる。障害の社会モデルと、合理的配慮の柔軟な対応を市民に伝えることを目的としている。2020年4月に市の障害者差別禁止条例「障害のある人もない人も共に安心して暮らせる八王子づくり条例」を改正し、すべての事業者に合理的配慮を義務化したことに基づく事業である。2019年より自立支援協議会の権利擁護推進部会で講座内容検討、プログラムづくりを行ってきた。5月19日、その模擬研修を、市の障害者福祉課職員の方々に協力頂いて行った。

   講座は権利擁護推進部会員の障害当事者などがファシリテーターとなり、グループワークを基本に進める。前半で、一般的な店舗内の状況を示したイラストから障害となることを見つけ、社会モデルについての考え方を共有し、公判では、そのことに対して店舗として、個人として行える対応(合理的配慮)を考え、共有する。講座の終わりには、アンケートの記入で、参加者それぞれが得たもの、今後自分ができることを振り返ってもらう。

   コロナ禍の影響で、開始が今年度となったが、この間に障害当事者の体験を集めた好事例集が完成し、参加者に配布できるようにもなった。障害当事者と店員さんのコミュニケーションから生まれた工夫や、その場にいる人が誰でもできる配慮を、イラストや吹き出しを用いて読みやすい構成で表した。イラストなど装丁に関わってくださった方々、夜に行った模擬研修に自主的に参加してくださった障害者福祉課の方々にも感謝である。9月に、一般事業者の方を対象として、第1回目の本講座を実施する。

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