家電量販店に行って

家電量販店に行って、
「すいません、アダプターってどこにあります?」
と、店員さんに聞いて、
「アダプターなら、二階ですね」
と言われて二階に行く感じが、なんかロールプレイングゲームみたいだな、と思った。

村人に話聞いて、次のダンジョンに向かう的な。

ロールプレイングゲームだと思えば、わざわざ二階に行くのもなんだか楽しい。

この際、もっとロープレ感出してくれても良い。

「アダプターどこですか?」
って聞いたら、

「アダプターなら、確か3階に詳しい奴がいますよ。でも、そいつは、忙しくて常に走り回ってるんです」

って言われて、いざ三階に行ったら、一人だけめっちゃ走ってる店員さんがいて

「あいつや!」

ってなるも、なかなか捕まえられなくて、他の店員さんに聞いたら

「あいつは湿度が高いところが好きなんです」

って言われて、違う階にある加湿器を買って、それを三階で使ったら、

「湿度だあ」

って足を止めてくれて、そこでアダプターのこと聞けるみたいな。

いつのまにか、加湿器買ってしまってるけども。

他にも、同じ店員さんに三回話しかけたら、三回目はセリフが変わって、

「本当はパソコン売り場に行きたかったんだ」

と言われ、そのまま回想シーンに入ったり。
(この場合の回想シーンは、売り場のテレビにVTRが流れる。)

そして、その回想シーンを全部(90分)見たら、
「回想に付き合ってくれてありがとうございます。これはせめてものお礼です」

と、単2電池4個もらえたりとか。

大型冷蔵庫売り場で話しかけたら、

「本当に買う気があるのか試させてまらいますよ!」

と戦闘になったり。

戦闘になったら店員はスタンガンを使ってくるので、大体は「逃げる」を選択しないといけないけど。

トイレの奥の掃除用具入れを開けたら、隠れ店員さんがいて、その店員さんに話しかけたら、スタンガンで気絶してる仲間を起こしてくれたりとか。

ロープレ電機楽しそう。

伝説のコンセントを抜いて、店長になりたい。

#エッセイ #コラム #随筆 #家電 #RPG

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